特殊アルゴリズムで自殺未遂者700人が命拾い 中国

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中国人研究者らは中国のボランティアチーム「ツリー・ホール」との合同し、中国版ツィッターの「新浪微博 (Sina Weibo)」への投稿から自殺を図ろうとする人を発見できるソフトをオランダで開発した。AIは危険を察知すると「ツリー・ホール」のボランティアにシグナルを送る。これを受けてボランティアは自殺を図りそうな人物の親類、および警察に通報するという仕組み。

実際に自殺が未然に食い止められた、あるケースについて、BBCが報じた。

21歳の中国人大学生のリー・ファンさんはバレンタインデーの後、新浪微博の自分のミニブログに「僕はこれ以上耐えられない。もうだめだ」と書きこんだ。ファンさんはに悩み、借金を抱え、母親と口論をしていた。ファンさんは自殺を思い詰めていたが、この書きこみをアムステルダムのコンピューターに入ったソフトが発見し、中国各地に配置されたボランティアに瞬時に警報を発信した。

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ボランティアは、まさに自殺を図ろうとしていたファンさんと連絡をとることができなかったため、地元の警察に通報。ファンさんはすでに意識不明の状態に陥っていたが、駆け付けた警察によって命は取り留められた。

自殺防止のボランティアチーム「ツリー・ホール」は2018年春か作業を開始している。この間にAIのおかげでおよそ700人の自殺を食い止めた。

ただし新浪微博はウェブスキャナーの帯域幅に制限を設けているため、アルゴリズムが処理できるミニブログの書きこみは1日に3000通ほどに限られてしまう。

一方で自殺を完全に防ぐには未遂者を止めるだけでは不十分。自殺を思いとどまらせた人たちはさらに長期にわたって監視、治療を続ける必要がある。

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