「トレント1000TEN」の高圧タービンブレードに問題があり、メーカーはメンテナンスの回数を増やすことを推奨。これにより62便が欠航となり1万4千人に影響が出た。
メーカーであるロールスロイスには、機材メンテナンス中に代用できるスペアエンジンがないため、ニュージーランド航空はボーイング787-9ドリームライナーを運用から外した。同航空会社は787-9を14機、専用スペアエンジンを4基所有している。
これより前、11月に米航空機メーカーであるボーイングの顧客2社が、問題の同社737MAXの購入をキャンセルした。10月にはリース世界最大手の「Air Lease Corp.」、さらにもう1社(非公開)が同機発注をキャンセルした。ただしこの2社はこれに代わりボーイングの別モデルを選択した。
事故原因究明
2つの航空事故を招いた原因については、各国が調査を行っている。インドネシア政府はボーイング737MAX事故の100の原因を挙げており、その報告書は11月に正式に公表される。
ブルームバーグは、欧州航空規制当局がボーイング737MAXに関しもう一つ問題を見つけたと伝えた。
2件の墜落事故で346人死亡
昨年10月29日、インドネシアの格安航空会社(LCC)ライオン航空の運用開始から間もない737MAXが離陸から12分後、ジャワ海に墜落した。189人が死亡した。
今年3月10日、エチオピア航空の同じく運用開始から間もない737MAXが離陸から6分後、時速700キロで地面に墜落。157人が死亡した。