「ノルドストリーム2」 露大統領府、米国の制裁があっても完了に期待

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ロシア大統領府のペスコフ報道官(アーカイブ写真) - Sputnik 日本
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ロシアのペスコフ大統領報道官は、米国がロシアと欧州を結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」に制裁を発動したことについて、ロシア大統領府はこの制裁を受け入れられないと考えており、これがプロジェクトの完了にとって障害とならないことに期待していると発表した。

米財務省は21日、「ノルドストリーム2」と「トルコストリーム」に対する制裁の発動を発表した。

露ザハロワ外務省報道官 - Sputnik 日本
露ザハロワ外務省報道官 米国の対「ノルドストリーム2」制裁にコメント
米国は、パイプラインの敷設事業に参加する企業に対し、直ちに作業を停止するよう要求した。

敷設事業に参加するスイスのオールシーズは、すでに作業を停止した。

ドイツ政府は、「ドイツと欧州の企業」に対する「このような治外法権的な制裁を拒否する」と発表した。

ペスコフ報道官は「我々は、このような制裁は受け入れられないものであるということに立脚しており、もちろん、このような行為でさえ、この重要なプロジェクトの敷設の完了にとって障害とならないことに期待している」と述べた。

またペスコフ氏は記者団に、制裁に対するロシアの対応について述べるのは時期尚早だが、このような行為には同様の対応が求められるとの考えを示した。

「ノルドストリーム2」

「ノルドストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建設完了予定。

本プロジェクト実施に反対を表明しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国。

ロシア側はこれまで何度も「ノルドストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであると説明、またウクライナ経由の欧州へのロシア製ガス輸送の停止を意味するものではないと示してきた。

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