福島第1原発 廃炉工程表改定 プール内燃料取り出しは2031年完了を目標

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日本政府は27日、菅官房長官を議長とする関係閣僚会議を開き、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉工程表を工程した。1,2号機の使用済み核燃料貯蔵プールから燃料を取り出す作業の開始を1~5年遅らせ、2024年~28年度とした。読売新聞が報じている。

1,2号機の燃料取り出し作業の開始遅れは、取り出し作業中に放射性物質が拡散しないよう新たな工程を追加したことに関連するという。廃炉完了を最長2051年までとする目標は維持した。

プール内の燃料は今も熱や放射線を発しており、より安全な保管場所に移す必要がある。1号機は水素爆発しており、プール周辺に大量のがれきが散乱。燃料取り出し作業にはがれきを撤去する必要があり、放射性物質を含む塵が飛散する恐れがある。そのため2023年に1号の建屋全体を覆う大型カバーを新たに設置することが決定した。

爆発しなかった2号機でも建屋内を除染してから燃料を取り出す計画に変更した。また事故が起きていない5,6号機も含め、プールに残る全ての燃料の取り出しを2031年に負える目標を新たに掲げた。

原子炉内の溶けた核燃料と炉内構造物が混ざった燃料デブリの取り出しは、2021年に2号機から着手する。

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