レバノン検察当局、ゴーン被告の出国を禁止

© REUTERS / Mohamed Azakirカルロス・ゴーン
カルロス・ゴーン - Sputnik 日本
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レバノンの検察当局は、保釈中に日本からレバノンに逃亡した日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告のレバノンからの出国を禁止した。レバノンのテレビ局MTVが報じた。

先に、ベイルートの司法当局の施設で、ゴーン被告の事情聴取が終了した。レバノン検察は、国際刑事警察機構が発行した「赤手配書」に基づき、ゴーン被告を事情聴取した。またゴーン被告が以前イスラエルを訪問した件についても事情聴取が行われたという。レバノン国民は、イスラエルへの入国を法律で禁止されている。ゴーン被告は、フランス、レバノン、ブラジルの国籍を持っている。

カルロス・ゴーン氏は東京で自宅軟禁中だったが、12月末に逃亡した。ゴーン氏はプライベートジェットでイスタンブールを経由してレバノン・ベイルートに到着、ベイルートから自分の居場所に関する声明を出した。日本側はゴーン氏の身柄引き渡しを求めている。インターポール(国際刑事警察機構、CPO)は同氏拘束のための「レッドノーティス(手配書)」をレバノン側に渡したという。

ゴーン被告逃亡

12月31日、ゴーン被告がレバノンに到着したと報じられ、その後、ゴーン被告がレバノンにいることが確認された。同被告が警備と日本の入国管理の回避に成功するにはいくつかのやり方が考えられる。そのうちの1つとして、クリスマスに彼の住居で催されたコンサートが考えられる。おそらく、民間警備会社スタッフの何人かが演奏者の役を演じたのではないか。

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コンサート終了後、ゴーン被告は楽器のケースに隠れ、住居から離れた。その後、彼はどこかの、たぶん、関西地区の空港まで連れて行かれ、プライベート機で日本を脱出した。彼は機内でも楽器ケースに入ったままだったとされるが、それ以外にパスポートコントロールの目をどう潜り抜けたのか、説明するのはあまりにも難しい。同時にレバノン側は、ゴーン被告は合法的に日本を出国したのであり、彼を追及する理由は存在しないと主張している。

ゴーン被告には、レバノンとフランス、ブラジルの3つのパスポートがあり、弁護人が預かっていた。同被告が別の名前で作られたパスポートで日本を出国したという説もある。このように、疑惑は彼が市民権をもつ各国領事部に向けられている。

日本の警察はゴーン被告を援助した人物の捜査を行っており、また、2日には同被告の住居の家宅捜査が始められた。

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