旅行者が被ばくすることになる放射線量は150ミリシーベルト。これは一生を通じた放射線許容量の6分の1に相当するという。同氏は「宇宙飛行士の場合、その線量は規則に従って許容されているが、旅行者はチケットを購入して宇宙旅行しただけで、それだけの放射線量を被ばくすることになる」と述べた。
比較としてシュルシャコフ氏は、原子力発電所の事故後に、後処理を行う作業員の放射線の年間許容線量は200ミリシーベルトだと指摘している。
2019年3月、「クルー・ドラゴン」は無人テスト飛行を初めて実施した。2020年5月には初の飛行士搭乗での打ち上げ試験を行う予定だ。
2019年6月、スペース・アドベンチャーズ社はボーイング社の宇宙船「スターライナー」で行くISSへの旅行希望者の募集を開始した。それまでは同旅行社は、旅行希望者をロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗せていた。
2001~2009年、米国のチャールズ・シモニーさん(71)をはじめとする7人の旅行者が、スペース・アドベンチャーズ社と契約を結び、ISSへ旅行した。プログラマーとして成功している資産家のシモニーさんは今まで2度宇宙旅行を行っている。