日本が宇宙部隊を創設

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日本の安倍晋三首相は、2020年4月に新部隊が創設されると述べた。日本の宇宙軍の前身とも言えるものであり、航空自衛隊の傘下に置かれるSpace Domain Mission Unitである。

新部隊の創設には268億円の予算請求が行われていることが分かっている。日本の宇宙部隊の司令部は東京近郊の府中基地に置かれる。

興味深いのは、日本の宇宙部隊がアメリカ宇宙軍の創設後まもなく、アメリカのモデルをベースにして創設される点である。アメリカでは長年にわたって、宇宙作戦の司令部はアメリカ空軍の傘下に置かれてきた。しかしこれが最近、6つ目となる個別の軍として独立した。ドナルド・トランプ米大統領は2019年12月20日に独立の宇宙軍創設に関する法律に署名している。宇宙作戦の司令官にはジョン・レイモンド将軍が指名された。兵員は空軍出身の1万8000人である。

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宇宙部隊創設の理由はおそらく、人工衛星に依存する高精度爆弾とGPS誘導ミサイルが急速に広まっているためであろう。2003年に戦闘で使用された航空弾薬のうち、高精度爆弾とミサイルの占める割合は40%だった。それ以降、この割合は大きく増加し、すでに68%に達している。そのため、現代の戦争では宇宙での覇権が空爆の精度と攻撃力を意味するのである。

人工衛星はほかにも戦争で重要な効果を果たす。それは目標の特定と航空機の目標への誘導にかかる時間の短縮である。攻撃目標指示の準備に要する時間は、1991年のイラク戦争時に24時間だったものが、現在は11分になっている。これだけ迅速な目標指示と高精度攻撃であれば、敵には空爆をかわす時間はほぼないと言える。衛星がいつ照準を合わせたのかが敵に分からない以上、攻撃はほぼ撃退不可能である。

また、宇宙通信システムとナビゲーションシステムを維持し、敵の反撃から守ることも極めて重要だ。

その他のミッションには、宇宙ごみを追跡し日本の宇宙船との衝突を防止すること、衛星との通信を構築し無線通信のノイズを除去することなどがある。

日本の宇宙部隊はまだ誕生の過程にあるが、アメリカの経験が利用されることを考えると、近いうちに航空自衛隊から独立して、アメリカと同様に個別の軍となる可能性もある。日本の司令部はアメリカの経験を利用しており、U.S. Space Forceと緊密に協力することもはっきりと述べているため、アメリカが同盟国と作ろうとしているグローバルな軍事宇宙システムの一部に組み込まれる可能性がある。

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