飛行機で受託荷物のレア猫 運搬中に死傷 警察は「原因は強風」

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キャリー - Sputnik 日本
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ロシア内務省の運輸部門は、受託荷物扱いの愛猫2匹の死亡はロシアの航空会社「アエロフロート」の責任と主張する飼い主の訴えを退けた。猫はモスクワのシェレメチェボ空港の輸送中の怪我で命を落としたが、警察は、原因は「強風」だったと発表。アエロフロートも、悪いのは空港と責任を転嫁した。

内務省から訴えを退けられたのはマクシム・チュマチェンコさん。希少で高価なカラーポイントショートヘア2匹の飼い主のチュマチェンコさんは、猫がアエロフロートでの飛行後、1月末に死んだのは航空会社と空港に責任があるとして警察に訴えていた。猫は、同航空会社のニューヨーク発モスクワ行の便で亡くなった。

​チュマチェンコさんによると、ニューヨークの空港で猫2匹は旅客機の貨物室に載せられた。モスクワのシェレメチェボ空港に着陸後、猫は輸送中に怪我をし、内出血が元で命を落とした。

​また、キャリーケージの1つはロープでしっかり縛られていたにもかかわらず、亀裂が入り破損していた。シェレメチエヴォ空港に着陸後、チュマチェンコさんは同じ便の乗客から、預け荷物の降ろし作業のひどさを聞かされ、お宅の猫は「放り投げられるよ」と言われていたという。

チュマチェンコさんにはもう1匹の猫がいるが、その猫は別の便でソチ(ロシア南部)経由で運ばれていた。別の便になったのは不幸中の幸いだった。その猫はちゃんと生きていたからだ。それでも無傷ではすまず、凍傷に罹っていた。

チュマチェンコさんは警察に訴えたものの、ケージの破損は強風によるものと処理され、この件の捜査は開始されなかった。

また地元メディアは、ゲージは荷物受取用のベルトコンベアに流すために屋外から載せられた際に風にあおられ、落下したという警察発表をすでに報じている。

アエロフロートは、預け荷物の運搬担当の責任追及にあらゆる努力をすると約束した。

このショッキングな事件には、世界的スポーツスターまでもが目を向けた。米アイスホッケーチーム「ニューヨーク・レンジャーズ」のフォワード、アルテミ・パナリン氏はアエロフロートとシェレメチェボ空港を批判した。

パナリン氏は自身のツイッターに「お宅の会社(アエロフロートとシェレメチエヴォ空港)の社員は人でなしだ!」という抗議文を「お宅の犬もうちらにとっては単なるスーツケース」と書かれた風刺画とともに投稿した。

​スプートニクは以前、飼い主とアエロフロートの飛行機に乗った猫のことで、様々な方面から物議を醸しだしたニュースを報じた。幸いなことに、この猫は悲劇的な目に合うことはなかった。

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