米下院で新型コロナ対策法案可決　総支出額83億ドル

米議会下院では4日、新型コロナウイルスの対策費用として83億ドルの支出を認める法案が可決された。今後、法案は上院に回され、採決が行われる。

米国では4日、新型コロナウイルスによる死者が11人に達した。ワシントン州の感染拡大が最も深刻で、同州では10人が死亡しているほか、カリフォルニア州でも1人の死亡が確認された。国内での感染者数は80人に達しており、いずれも両州に集中している。

先にトランプ大統領は議会に対し25億ドルの新型コロナウイルス対策費用を要請したが、議会側は対策費用を大幅に引き上げることを法案に記した。トランプ大統領によれば、新型コロナウイルス対策は主に地方自治体が主体となって進められる。対策費用の83億ドルは連邦政府予算から捻出される見通し。

世界保健機関（WHO）は4日、中国を除く国と地域で新たに2103人の感染が確認されたことを明らかにした。これにより、新型コロナウイルスに感染した人の数は1万2668人に達した。

WHOによれば、4日の時点で新たに48人の死亡が確認され、新型コロナウイルスによる死者数はあわせて214人に上った。

また、アルゼンチン、チリ、ポーランド、ウクライナでも感染が初めて確認された。

中国の新型コロナウイルス

中国当局は12月末、武漢市で原因不明の肺炎が発生したと発表した。最初の患者たちは海鮮市場に出入りしていた。

専門家らは、暫定的に新型コロナウイルス2019-nCoVが疾患の原因と判断した。

WHOは新型肺炎に感染するリスクを軽減する方法を公開している。

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