コロナショックはWWII以後　最大の試練＝スペイン首相

スペインのペドロ・サンチェス首相は28日、国民向けに演説を行い、新型コロナウイルスのパンデミックを欧州にとって第二次世界大戦以来最大の試練と呼び、感染拡大が深刻な国への財政支援を欧州連合（EU）に要請した。

サンチェス首相は28日、国民向けに演説を行い、EU全体で結束して新型コロナウイルスに対応する必要性を指摘した。

演説の中でサンチェス首相はコロナショックに国境が存在しない以上、国家レベルではなくEUレベルで対応すべきと強調した。

サンチェス首相は、欧州大陸で第二次世界大戦以降、最大の危機を迎えているとしたうえで、「この時に国民の健康と未来の経済を守るため、あらゆる財源を動員しなければ、国民はいったい何を思うだろうか？」と発言し、コロナショックの被災国に対する支援をEUに要請した。

サンチェス首相によれば、スペインが中国から購入した医療品の総額は6億2800万ユーロに達しており、同国の財政状況を圧迫している。

サンチェス首相は第二次世界大戦以来、最大の危機と発言したが、スペインは内戦（1936-1939）により疲弊していたことから、先の大戦には公式に参戦していない。

世界保健機関（WHO）の最新情報によれば、新型コロナウイルスの感染者は世界で46万2千人に達し、そのうち2万人以上が死亡した。

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