氷山A-68は2017年7月にラーセン氷棚から分離して生まれた。当時の面積は5800平方キロメートル。当時の大きさは175×50キロメートル、厚さ平均190メートル、質量は1兆トンとされている。A-68の分離により氷棚「ラーセンC」の面積は12%縮小した。
研究チームはこれを氷山の「終わりの始まり」と考えている。A-68は徐々に細かな塊に分離を始める。スウォンジー大のエイドリアン・ラックマン氏によると、崩壊プロセスは数年単位になるという。
氷山崩壊の裏付けとなったのは、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛「センチネル1」が撮影した衛星写真。
現在、縮小した氷山は南極半島から北に流れている。このまま南大西洋に運ばれ、そこで氷山の融解が加速化すると思われる。
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