14歳から17歳の合わせて24人の子どもたちは、学習プログラムの一環でカリブ海を航海していた。子どもたちは当初のスケジュールでは3月にキューバから飛行機でオランダに帰国するはずだったが、離陸の許可が下りるかどうかはコロナウイルスによる渡航制限のためにはっきりしなかった。
子どもらと3人の教師は12人の乗員とともに2本マストスクーナー「ウィルデ・スワン」に乗り、およそ4500マイルを横断して自宅へと戻った。「ウィルデ・スワン」は今からおよそ100年前の20世紀初めに造船された船で2008年から2010年にかけて帆船に作りかえられている。
船には医師が同船していたため、子どもたちは航海中にすでにコロナウイルスの感染の有無を確かめる経過観察を受けており、2週間の観察を経て、感染していないことが確認されていた。
世界中にコロナウイルスの感染が拡大するパンデミックにあって、多くの国は入港を希望する船の乗船者の健康状態を入念にチェックするようになった。
2月初めに横浜港に入ったまま、隔離で出航ができなくなっていたダイヤモンド・プリンセス号では、最終的に乗船していた712人にコロナウイルスの感染が確認された。
現在、修繕のために長崎港に停泊中の大型クルーズ船「コスタ・アトランチカ」でも船内でコロナウイルスの感染患者が見つかっており、その数は次第に増えている。
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