米ミネアポリスの暴動:警察は報道関係者にも催涙スプレー

© AP Photo / Julio Cortez米ミネアポリスの暴動
米ミネアポリスの暴動 - Sputnik 日本
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米ミネソタ州東部のミネアポリス市で、抗議者の暴動を抑えるため警察は催涙ガスやゴム弾を使用した。スプートニク通信のミハイル・トルギエフ特派員も顔に警察の催涙スプレーを浴びた。

同市の抗議行動はこの週末も止むことはなく、夜間外出禁止令も無視されているため、暴動鎮圧のため州兵が出動。抗議者の一掃のため、州兵はペイント弾を使用している。

​その他、一掃にはゴム弾や催涙ガス入りの手りゅう弾も使用された。

記者にも催涙ガス

州兵はミネアポリス市の通りを占拠しようとした抗議者を一掃後、報道関係者にはその場に留まることを許可した。スプートニク通信のミハイル・トルギエフ特派員はVICEテレビの撮影クルーとともにガソリンスタンドにいた。ガソリンスタンドにはその他、オーナーやスタンドを守ろうとした人々がいたという。

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すると突然、警察の乗ったミニバスが現れ、ゴム弾を発砲。「プレス!」という叫び声を聞くと発砲を止めた。一方で、一般人に銃を向け、ガソリンスタンドに入ると、皆に建物の中に入るよう指示した。

記者らは膝立ちになり、身分証明書を提示。ところが警察は、プレスだと名乗った撮影クルーの1人に催涙スプレーを顔に噴射した。

ガスマスク装着の警官が、車の近くにいた他の記者らに声をかけたが、マスク越しのため聞き取ることは不可能。記者らは車内に入るよう命じられていると判断したものの、催涙スプレーをかけられた仲間を解放するよう引き続き求めた。

スプートニク通信特派員もその時点ですでに身分証明書を提示していた。車に乗り込もうとしたところ警官に呼び止められたため、再び身分証明書を見せ「プレスだ」と告げると、無言で顔に催涙スプレーを吹きかけられたという。

同特派員によると、最終的には全員が解放されたが、スプレーをかけられた記者らは回復に時間を要したという。

ジョージ・フロイドさん殺害事件

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ミネアポリスをはじめ米国各地で起こっている抗議活動は、警官による黒人男性ジョージ・フロイドさん殺害事件に端を発した。ネット上には、警官がフロイドさんに手錠をかけ、3人がかりで地面にうつ伏せにさせ、1人が膝で首を押さえつける動画が出回った。動画では、フロイドさんが何度も息ができないと訴え、その後静かになる様子が映っていた。フロイドさんは病院で死亡が確認された。この騒動の後、警官4人は免職、うち1人は第3級殺人罪(「殺害の意図はないまま、不道徳な考えから人命を無視し、著しく危険な行為で他人を死亡させた」に適用)などで起訴された。ミネアポリスはじめ、近隣のセントポール、サンフランシスコ、ロスアンゼルス、フィラデルフィア、アトランタで夜間外出禁止令が発動。

最新情報によると、警察は米国内17都市で約1400人の抗議者を拘束したという。

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