スクリパリ親子、名前を変え英国を出国

英ソールズベリー市で暗殺未遂にあったセルゲイ・スクリパリ元ロシア連邦軍参謀本部情報総局（GRU）大佐と娘ユリアさんが英国を出国した。英国政府の情報筋の話としてサンデー・タイムズ紙が伝えた。

同紙によると、スクリパリ親子はニュージーランドに移住し、名前を変えて生活しているという。移住前、親子は1年以上にわたり英国秘密情報局MI6が提供する隠れ家に住んでいた。

スクリパリ元大佐の姪のビクトリアさんは、メディアの情報を信じず、親子は英国に滞在していると考えている。

スクリパリ事件

2018年3月4日、英ソールズベリー市でセルゲイ・スクリパリ元GRU大佐と娘ユリアさんが毒物による襲撃を受けた。元大佐は英国諜報機関に情報を提供したかどでロシアで有罪判決を受けていた。事件は大規模な国際スキャンダルに発展し、英国はロシアが毒殺に関与していると非難した。ロシアは共同調査を申し出ているが、英国はこれを無視した。

英国は後に、毒殺未遂の容疑者としてGRUの将校であるアレクサンドル・ペトロフとルスラン・ボシロフの2人の写真を公開。一方、両名はスプートニク通信およびRTのマルガリータ・シモニャン編集長とのインタビューで、英国には旅行者として訪れ、渡航は職務とは無関係だったと語っている。