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フィギュア引退後のポポワ氏が回顧 スポーツは子どもを「壊す」

© Sputnik / Vladimir Pesnya / メディアバンクへ移行ポポワ氏
ポポワ氏 - Sputnik 日本
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ロシアの元フィギュアスケート選手ベティナ・ポポワ氏(23)は、自身の子ども時代はトレーニングや大会、勉強以外何もなかったと打ち明けた。

今年2月、ポポワ氏は競技人生に終止符を打つ決意を固めた。

ポポワ氏は、自身のインスタグラムに次のように書いている。

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Публикация от Betina Popova (@bet1nka)

「大会後の2日間だけ。これが青春時代、私が得られた時間のすべてでした。ジュニア世代の女子選手と同じく、思考のすべては競技に占められていました。フィギュアスケートに、私は異常なくらい没頭していました。今に至るまで私の取り巻きは全員この競技の関係者だけ。私には友だちと過ごしたり、趣味に費やす時間はなく、初恋に陥る暇もありませんでした。考えることといったら、練習、勉強、食事制限、練習、勉強、食事制限…。コーチたちは、私が絶えずこうした考えと恐怖を抱き続けるように仕向けました」

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「スケートリンクに通う道すがら学校の勉強です。1日4時間の自由時間はクロスカントリーにあてていました。せめて余計な100グラムでも減量しようと。私の全人生にあったのは2つです。大会準備と大会そのもの。競技が終わると2日休息し、すると次の準備が始まる。この2日の間に私は生き、呼吸をし、誰かと会うことができました。しばらくすると、押しつけられたこうした従属的なアプローチでは、成功することなどできないと思い始めました。物を考えない人は、どんなに自分の仕事を忠実にこなしても他の人にとては魅力的な存在とはなりえません。スポーツ選手は早く大人になります。それは子ども時代や青年期がないからです。そして選手らが一生バランスに欠けた人間のままであり続けることもよくあります。スポーツがもたらすのはメダルや表彰台の輝きだけではなく、たくさんの壊れてしまった子どもたちなのです」と強調した。

ポポワ氏は、ロシアのジュニア選手権で銀メダル、ジュニアのグランプリファイナルで銅メダル、ユニバーシアードで金メダルを獲得している。

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