米中対立がオーストラリアに影響 豪、軍事予算増へ

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オーストラリア政府はこれからの10年で国防能力の強化に700億豪ドル(およそ5170億円)の追加予算を注入する構えをあらわした。豪ABC放送が報じた。

7月1日、スコット・モリソン首相は軍事戦略の刷新を発表。これまで2700億豪ドルとしていた10年計画の軍事強化予算にさらに700億豪ドルが追加される。

モリソン首相は軍事アカデミーで演説した中で、インド洋・太平洋地域は高まる戦略的競争の「震源地」であると指摘し、「誤算がおき、紛争がおきるリスクまで高まっている」と懸念を示した。モリソン首相は緊張の高まる原因として米中関係の競争を挙げている。

オーストラリアの軍事計画ではこの先の10年で軍人員数はさらに800人増強され、対艦ミサイル、水中監視システムの購入、サイバーセキュリティの強化が行われる。

「我々はこれほどまでのグローバル経済、戦略的不安定の合わさった状態を経験してこなかった。ところが、これが今、オーストラリアにあるのは地域秩序が損なわれた1930年から1940年代以来の存在の脅威だ」と語っている。

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