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日本製のロボットERICAが主人公のSFアクション映画『b』 ロボットは人間の俳優の代わりになるのか?プロデューサーの答え

© AFP 2023 / Gabriel Bouys日本製のロボットERICA(アーカイブ写真)
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日本の科学者である大阪大学教授の石黒浩氏と小川浩平氏の制作したロボットの「ERICA(エリカ)」が新作SFアクション映画『b』で主役を演じるというニュースは映画会で大きな注目を集めた。新型コロナウイルス下で世界中の映画会社が映画やドラマの撮影中断を余儀なくされているからだ。ロボットは映画復興の助けとなるのだろうか?現在のAIが映画業界にもたらす可能性とは?スプートニクが本作プロデューサーでAI熱狂者のサム・ホーズ氏に話を聞いた。

映画について分かっていること

本作のプロットについては、まだ不明な点が多い。映画『b』は、人間の完全なDNA分子をつくろうとしている科学者の物語。科学者はある時、自分の研究が善よりも多くの悪を生みだすことを理解する。そして自ら開発したERICAが実験室から逃げ出すのを助ける。遺伝子実験とロボットがどのようにつながっているのかはまだ秘密だと制作者は言う。

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本作プロデューサーのサム・ホーズ氏はこの映画を「ジェームズ・ボンドとミッション:インポッシブルをあわせたような感動的なストーリー」だと説明する。監督と準主役を務める俳優はまだ選ばれていないが、ERICAの出演シーンのいくつかは、昨年すでに日本で撮影された。製作費は7000万ドル(約75億円)で、撮影は2021年に欧州でスタートする。

どうしてERICAを選んだのか?

サム・ホーズ氏:「石黒教授はAIコミュニティの最高峰です。彼の評判がそれを物語っていますし、彼と連絡を取ることは私にとっては当然でした。彼の成し遂げた成果は驚くべきものです。彼はリアルな人間の外見を持つ複数のヒューマノイドロボットを発明し、完成させたのです。

© AFP 2023 / Gabriel Bouys石黒教授とエリカ
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石黒教授とエリカ

エリカが選ばれたのは、知能の面で彼女が最も『俳優業』の能力があると私たちが思ったからです。音声認識や人追跡といったさまざまなテクノロジーのおかげで、ERICAは人間と自然に関わることができます。そして、彼女自身も人間に近い形で動くことができます。ほとんど人間です。ERICAは最大限にナチュラルな外見を持っており、映画撮影にとっては理想的です。」

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大げさな見出しが付けられているものの、実はそうではない。2015年に石黒氏の制作したもうひとつのロボットGeminoid Fがすでに深田晃司監督の映画『さようなら』に出演しているのだ。この作品は東京国際映画祭で初上演され、批評家の間で複雑な反応を呼んだ。

サム・ホーズ氏:「はい、もちろん、その映画は見ました。けれど、ERICAとGeminoid Fはテクノロジーでも、その他の多くの点でも、かなり異なっています。はっきり言えるのは、私たちはERICAを映画の小道具として使うのではないということです。それはこれまでの映画ですでに行われてきたことです。ERICAは人間のように行動します。ERICAの実験は最新テクノロジーの使用と本物らしさという点では初めてのものです。」

ロボットが人間の俳優に代わる日は来るのか?

サム・ホーズ氏:「人間に成り代わるためにロボットが作られていると考えるべきではないでしょう。私たちは変化が急速に進むハイテクの時代に生きています。AIが私たちの生活に不可欠になることは明らかです。デジタル世界は私たちの「現実」世界を変容させており、そうしたものすべての無い現実など想像できないくらいに、私たちの生活のさまざまな側面に及んでいます。というのも、AIは映画だけのことではないのです。私は近い将来、AIロボットの一大市場が誕生すると確信しています。当社「LIFE Productions」は、AIロボットを俳優として雇用し教育するという映画史上初めてのことにおいて、パイオニアになることができました。」

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ホーズ氏はまた、CGと機械学習とAIをスマートに組み合わせることによって、娯楽産業には今まったく新しい可能性が開かれつつあるとスプートニクに語ってくれた。とりわけ、彼の会社では機械学習を使った特殊なアルゴリズムが開発されており、それを使えば個人や登場人物のデジタルバージョンを復元・生成することができる。ホーズ氏によると、例えば、自分のデジタルバージョンを第三者のためにライセンス化しておくことで、撮影や舞台やインタビューに実際に行かなくても良いし、あるいは危険なシーンを演じる際に自分の命を危険に晒さなくてよくなるという。このようなテクノロジーはデジタル保存(Digital Preservation)と命名された。

サム・ホーズ氏:「AIとロボットが人間を支援するために必須であることを認める時が来たのだと思います。中国の病院では新型コロナ対策にAIを使っています。ロボットは患者と接触することができ、それにより感染拡大に歯止めをかける助けになれるのです。忍者ロボットはすでにこれをやっています。2019年末には、医師が患者から20マイル(編集部注:約32キロメートル)離れた場所にいながらロボットを使って5件の心臓手術を成功させています。このほか、ロボットは消毒の実施にも利用できます。BluedotというカナダのスタートアップはAIを使ってWHOよりも9日早く新型コロナの感染爆発を予測しました。」

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