2100年までに地球人口は減少 高齢者数は6倍に 研究

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地球の人口は2064年にピークを迎えた後、21世紀末にかけて減少していく。シアトルにあるワシントン大学メディカルスクール付属健康指標評価研究所の学者らが達したこうした帰結が学術誌「ランセット」に発表された。

同研究所の研究予測によれば、2064年に地球の人口は97億人に達するが、その後は21世紀末にかけて88億人まで次第に減少する。研究が下敷きにしたのは世界の合計特殊出生率。これは一人の女性が一生の間に産む子どもの平均数。1950年にはこれは4.7だったのが2017年には2.4にまで減っている。

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合計特殊出生率が2.1まで減少した時点で地球の人口は減少し始める。学者らは2100年までには数値は1.7にまで落ち込むと確信している。

一番人口減少が激しい国は?

学者らは21世紀末までに人口減少を迎える国は世界195か国のうち183か国と唱えている。そのうち23か国の減少は甚だしくなるという予測だ。

日本の人口は5300万人にまで減る。2017年の時点で6100万人のイタリアは2800万人となる。

著しい人口減少が起きるのは中国。学者らは、中国は2024年に14億人まで達して人口増加のピークを迎えた後、21世紀末までにほぼ半分まで減少して、7億3200万人となると見ている。スペイン、タイ、韓国、ポルトガルなどの国も人口減少を迎える。

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2100年の時点で2017年よりも出生率が上がる国は北アフリカ、中東諸国のみ。

こうした一方で高齢者人口は著しく増大し、今の1億4100万人から8億6600万人へふくれあがる。ところが5歳以下の幼児は逆に6億8100万人から4億0100万人へと減ってしまう。

なぜ出生率は低下する

出生率の低下の原因として挙げられているのが女性の進学率、就職率の上昇と避妊具の使用の普及。

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