米国で警官らが子どもの眼前で父親の黒人を背後から発砲 人種差別反対行動が再燃

© REUTERS / Mike Segar 人種差別反対行動が再燃
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米国ウィスコンシン州で、警官らが黒人男性に数発発砲したことから、大規模な抗議行動が発生した。ウィスコンシン州ケノーシャ市在住のアフリカ系米国人男性ジェイコブ・ブレイク氏(29)は、重傷を負い集中治療を受けている。

この事件は、アフリカ系米国人ジョージ・フロイド氏が警官の手で犠牲となった3ヶ月後に発生した。46歳のフロイド氏の殺害は、国内での警官による暴力と人種差別に対する大規模な抗議行動を引き起こした。

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目撃者が撮影した動画では、2人の警官が背後からブレイク氏に発砲。その際、彼は自動車に乗ろうとしていた。7発の発砲音が鳴り響いた。ブレイク氏は武器を所持してはいなかったもよう。警官らがなぜブレイク氏を背後から撃つ必要があったのか、いまのところ明らかになっていない。

ブレイク家の弁護はベンジャミン・クランプ氏が行う。同弁護士は、警官による暴力事件の弁護で知られている

クランプ弁護士は、ブレイク氏は家族同士の言い争いをなだめようとしていたが、しかし、警官らが彼に武器を向け、スタンガンで攻撃したと述べた。ブレイク氏が3人の子ども(同氏には全部で6人の子どもがいる)が車に座ったかを確認しようとしたとき、発砲がはじまった。同弁護士は、3歳と5歳、8歳の息子たちは父親が発砲される様子を目の当たりにしたと述べ、「これは生涯トラウマとなる」と強調した。

​警官らの行為に抗議するためケノーシャ市の通りで数百人がデモを行った。デモ参加者らは、「我々は後戻りはしない!」と声をあげながら、市警まで行進した。彼らは駐車している車に放火し、警官らに火炎瓶を投げつけた。抗議参加者らの行動はエスカレートし、警官が催涙弾を発射、当局はケノーシャ市に外出禁止令を発令した。

ウィスコンシン州知事で民主党のトニー・エバーズ氏は、ブレイク氏に対する武器の使用を批判した。

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