トルコ政府、カショギ氏殺害事件の判決に不服

© AFP 2023 / Yasin Akgulジャマル・カショギ氏
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ムハンマド・ビン・サルマン皇太子批判で有名なサウジアラビアの反政府記者ジャマル・カショギ氏が在イスタンブールのサウジアラビア総領事館で殺害された事件で、被告に対する最終判決がいよいよ言い渡された。こうした中、トルコ大統領府通信局のファフレッティン・アルトゥン局長は判決について、トルコの予想に反するものだとコメントした。

サウジアラビア検察の公式報道官によれば、裁判所は7日、被告8人のうちの5人に禁固20年、1人に禁固10年、2人に禁固7年をそれぞれ言い渡した。

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これに対し、アルトゥン局長は、サウジアラビアの裁判所が言い渡した判決は、トルコと国際社会の予想に反するとの立場を示した。

局長はツイッターへの投稿に、「我々はカショギ氏の遺体がどうなったのか、誰が殺害に関与したのか、現地に協力者がいたのかも未だに分かっておらず、サウジアラビア王国の裁判手続きには不信感を覚える」と書き込んだ。

また局長は「トルコで起きた殺害事件に注意を向け、正義を守ることは、法に基づく良心的な義務である」として、継続中の捜査にサウジアラビア政府の協力を呼びかけ、「これが同様の蛮行を将来的に防ぐ唯一の手段」と強調した。

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ムハンマド・ビン・サルマン皇太子批判で有名なカショギ氏は2018年秋、在イスタンブールのサウジアラビア総領事館で殺害された。

サウジアラビアは当初、この事件に自国民が関与していることを否定。しかし、総領事館に仕掛けられていた盗聴器が殺害の瞬間を録音していたことが判明したことから、サウジアラビアは当初の主張を変更した。

殺害に関与したとして2020年3月にサウジアラビア国籍の20人が起訴された。初公判は被告不在のまま行われた。

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