『チェルノブイリの祈り』の作者スベトラーナ・アレクシエービッチ氏、ベラルーシから出国

© Sputnik / Viktor Tolochkoスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ氏
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ氏 - Sputnik 日本
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ノーベル文学賞作家で、ベラルーシの反政権派が設立した調整評議会の幹部会メンバーのスベトラーナ・アレクシエービッチ氏がドイツへ発った。28日、サイトtut.byが伝えた。

アレクシエービッチ氏のアシスタントは、アレクシエービッチ氏の出国について、同氏がメンバーである調整評議会の刑事事件とは一切関係ないと語った。

現在、アレクシエービッチ氏の携帯電話は繋がらない。

Сотрудники милиции и участники акции протеста в Минске - Sputnik 日本
米、英、独などルカシェンコ氏を正当な大統領として認めず ベラルーシでの抗議デモを背景に
ベラルーシ大統領選挙の結果を認めないとするベラルーシの反政権派は、政権移行に向け調整評議会を設立した。調整評議会は新たな選挙の実施を求めている。ベラルーシ検事総局は調整評議会の設立を受け、権力の奪取を呼びかけたとして、刑事事件として捜査を開始した。

これまでにアレクシエービッチ氏以外の評議会幹部会全員が逮捕されたか、または国外にいる。幹部会のメンバーは当初、7人だった。

スベトラーナ・アレクシエービッチ氏はソ連及びベラルーシの作家、ジャーナリストで、2015年にノーベル文学賞を受賞した。代表作は『戦争は女の顔をしていない』、『アフガン帰還兵の証言』、『チェルノブイリの祈り』。

大統領選挙後のベラルーシでの抗議行動

大統領選挙後の8月9日からベラルーシ全土で大規模な抗議行動が始まった。中央選挙委員会の発表によれば、アレクサンドル・ルカシェンコ氏が得票率80.1%を獲得し、次点のスヴャトラーナ・ツィハノウスカヤ氏は10.12%だった。反対派はこの結果を承認しなかった。

当初、選挙結果に抗議する人たちに対して催涙ガスや放水、フラッシュバン、ゴム弾が使用されたが、その後、治安維持機関の隊員らは集会を解散させようとはしなくなった。内務省によれば、抗議行動の際に6700人超が拘束され、数百人が被害を受け、その中には最低120人の治安・国防関かんれんにゅーす係者が含まれた。また保健省は3人が犠牲となったと発表した。

 

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