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炎症性腸疾患と新型コロナウイルスに関連性 研究で明らかに

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炎症性腸疾患の種類によっては、新型コロナウイルスが細胞に侵入する際に受容体として働く酵素と同じ酵素が関係していることが、米研究者らによって明らかになった。研究者らは今回、炎症性腸疾患の薬物療法が新型コロナウイルス感染からの回復に寄与するいくつかの事例を報告している。この研究結果は、学術誌「消化器病学」に掲載された。

アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)は、体内の多くの組織から検出される。心機能では重要な役割を果たし、血圧を調節するホルモンを活性化させる他、腸内でのアミノ酸の輸送にも関わっている。ところが、新型コロナウイルスはACE2を受容体として細胞に侵入することが明らかになっている。

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黒胡椒に新型コロナウイルスの攻撃性を抑制する効力を発見
米国のいくつかの医療センターの研究者らは、炎症性腸疾患においてACE2発現を誘導する薬物療法が、新型コロナウイルスに対してどのような効果をもたらすかを調査するため、クローン病(炎症性腸疾患の一つ)と潰瘍性大腸炎におけるACE2の挙動に関する研究を行った。

炎症性腸疾患の症状は消化管の炎症、下痢、れん縮、食欲不振など、新型コロナウイルスでもよく見られる症状を伴う。

研究者らは、炎症性腸疾患と新型コロナウイルスにおけるACE2の逆説的で矛盾する挙動について指摘している。腸内にACE2をより多く有する人は、新型コロナウイルスに対するリスクが高い一方で、ACE2は新型コロナ感染からの回復に寄与するという。

論文で研究者らは、「この酵素(ACE2)は、おそらく新型コロナウイルス患者を救う抗炎症性および抗線維化機能を有している」と指摘している。

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