欧米は民族主義者らを扇動しナゴルノカラバフでの合意を台無しにすることを望む-ロシア対外情報庁長官

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欧米諸国はナゴルノカラバフでの停戦合意の破棄と信用失墜に向けアルメニアとアゼルバイジャンの民族主義者を扇動している。ロシア対外情報庁のセルゲイ・ナルイシキン長官が表明した。

同長官は、「アルメニア人には、ナゴルノカラバフの平和はアルメニア政府の敗北を意味すると説きつけられ、『最終勝利まで闘う』ことが必要だという考えが吹き込まれている。反対にアゼルバイジャン人には、アゼルバイジャン軍がステパナケルトの占領まであと一歩の時にロシア政府が『彼らの勝利を奪った』と言われている」と指摘した。

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ナルイシキン長官によれば、こうした行動は、欧米諸国が普通の人々の関心、今回はアゼルバイジャン人とアルメニア人の関心を利用して自らの課題を解決しようとする証拠に他ならないという。

同長官は、「米国や欧州の人々は、彼らの挑発が新たな虐殺を生み出し、地域が深刻な軍事紛争に巻き込まれるおそれがあるということを懸念していない」と強調した。

カラバフをめぐるロシア・アルメニア・アゼルバイジャン合意の内容

アゼルバイジャンのアリエフ大統領、アルメニアのパシニャン首相、ロシアのプーチン大統領は共同声明に署名。声明ではモスクワ時間2020年11月10日00時00分よりナゴルノカラバフ紛争地域における完全な停戦が宣言されている。

アゼルバイジャンとアルメニアは現在の位置に留まっており、ナゴルノカラバフの連絡線沿い、またナゴルノカラバフとアルメニアを結ぶ回廊沿いにはロシア平和維持部隊が展開。国内の避難民・難民は国連難民高等弁務官の管理下に置かれたナゴルノカラバフ領および隣接地域に戻りつつある。捕虜やその他被拘束者、遺体の交換が行われている。同地域のすべての経済・輸送ラインは閉鎖されており、輸送管理にはロシア国境管理機関も一部協力している。

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