国際宇宙ステーションは2030年まで運用できるか=米国の専門家の意見

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米国の専門家で天文物理学者のジョナサン・マクドウェル氏は、「スプートニク」からのインタビューに応じた中で、国際宇宙ステーションの運用を2030年まで維持することはきわめて難しいとの見解を示した。

「2030年まで国際宇宙ステーションを維持するのは困難だと思います。とはいえ、2024年以降もしばらくは運用することができるでしょう。しかしステーションの機能が2024年の末、2026年、あるいは2028年にも適した状態であるかどうかは正確には言えません」。

ISS 空気漏れのロシアのモジュールに紙吹雪を撒く - Sputnik 日本
ISS 空気漏れのロシアのモジュールに紙吹雪を撒く
マクドウェル氏は、ステーションの最初のモジュールが、ロシアのものも米国のものもかなり古いものである点を指摘し、「もっとも古いロシアのモジュールは老朽化の兆しが見られることから、ステーションの機能性という意味で心配があります。また米国の複数のモジュール―とりわけ太陽電池パドルも老朽化が危惧されています」と述べている。

一方、米国側のモジュールの運用を継続しつつ、ロシア側モジュールの運用だけを休止させる可能性について、マクドウェル氏は、技術的には可能だとした上で、しかし米国は国際宇宙ステーションの運用継続に関心を示しておらず、できれば米国の月面探査プログラム「アルテミス」に資金を投入したいと考えていると指摘した。

国際宇宙ステーションは2024年に運用を終了することになっている。ロシアはパートナー諸国との間で、運用を2030年まで延長する方向で協議を行っている。

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