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フィギュア特集

女子フィギュアスケートGP モスクワと大阪で開催 世界的パンデミックでも露日選手の演技はますます白熱

© AP Photo / Hiro Komae坂本花織選手
坂本花織選手 - Sputnik 日本
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日本のフィギュアスケートGP大阪は坂本花織選手が優勝を飾った。昨年、同選手は全日本選手権で3位内に入賞することができなかったが、すべてのカスケードをプログラム後半に集め、勝負をかけた。しかし今回、新しいシーズンの地元開催GPのスタートでは、2018年四大陸選手権の王者は再び素晴らしい状態であることを示した。

坂本花織選手は、自信に満ちたスケーティングによって観客を魅了し、さらに効果的だが、しかし、審判にとっていくらか「危険」なステップシーケンス(足を掲げた滑り)を披露した。

日本GPで第2位となった樋口新葉選手は、2年連続で羨ましいほどの安定感を自ら示した。昨年の2019-2020日本選手権で同選手は紀平梨花選手に敗れたものの、今年は高いレベルを維持している。樋口新葉選手はフリーの演技でリスクを負ってトリプルアクセルを成功させ、全国的なGP大会で第2位となった。

今日、女子シングルで中心となるメンバーは日本とロシアの選手たちだと、五輪で2度王者となり現在コーチのマキシム・トランコフ氏は確信する。

「世界中の若いフィギュア選手は優れた技術的ベースがあり、ユニークな結果を示しています。そして私は以前から特に日本選手の技術的に高いレベルと素晴らしいスケーティングに驚くことはありませんでした。フィギュアスケートは日本では非常に人気が高く、冬季スポーツとしてはナンバーワンです。うまい具合にとてもたくさんの子どもたちが以前からこのスポーツを習っています。すぐに頭に浮かぶのは、伊藤みどり選手がはじめてトリプルアクセルと2つのトリプルジャンプのカスケードを完成させたことです。また安藤美姫選手は、GPジュニアシリーズのファイナルではじめて4回転サルコウを成功させた選手の1人としてフィギュアスケートの歴史に名を刻みました。日本の女子選手たちは、今日ではアレクサンドラ・トゥルソワ選手がそうであるように、女子シングルスケートを大きく発展させています」。

日本の女子選手の中の闘いは今日とても激しく、ロシアと比べて決して劣ってはいない。その中で19~20歳の日本の女子選手たちは、ロシアと同様、文字通りこれまでのジュニア選手たちを『足がかり』にしている。これらすべては、今後ロシアの女子選手たちには簡単な勝利や無条件の主導権などないことを物語っている。

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マキシム・トランコフ氏は、若いライバルたちのより高度なコンテンツを前に20代の選手たちがそれでも偶然に勝利することなどはないとの見方を示した。

「人間性や心理(選手を助ける、または邪魔となる)は間違いなく関係します。しかし、それぞれの大会での最終的な結果は、それでも明確な数学的評価システムが規定します。オリジナルのジャンプを見せた選手が最高得点を得て表彰台に上るのです。アレクサンドラ・トゥルソワも同様で、これまで成功したすべての4回転ジャンプを披露したなら彼女は最強でしょうが、しかし、モスクワの大会ではそうはならなかった。彼女は昨シーズンも安定感がなかった。そのためエリザベータ・トゥクタミシェワGPモスクワシリーズで優勝しましたが、それは偶然ではなく、トゥルソワやアリョーナ・コストルナヤとの闘いは価値あるものだったのです。彼女はトリプルアクセルを見せ、さらにエリザベータには4回転トウループという武器があります。しかし、これはまだフリープログラムで披露することにはなっていません。しかし、これは近い将来に披露されることになると私は思っています。このことは20歳を超えても成長し勝利することができるということを示しているのです」。

プログラムを強化しリスクを冒すことを選ぶものがいれば、慎重に演技するものもいる。激しい競争は人気スポーツでは当たり前の光景だ。そのことだけがフィギュアスケートを面白くするとマキシム・トランコフ氏は確信している。

そして審判や観客には、次の国際大会で日本とロシアの選手たちによる「直接対決」だけが待たれている。


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