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なぜロシアはクリル諸島に地対空ミサイル「S-300」を配備する必要があるのか?

© Sputnik / Valeriy MelnikovЗенитно-ракетный комплекс С-300
Зенитно-ракетный комплекс С-300 - Sputnik 日本
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ロシアのメディアが報じるところによれば、ロシアは、択捉島(南クリル諸島)に地対空ミサイル「S300B4」を実戦配備した。この地域に、これほど本格的なミサイル防衛システムが配備されるのはこれが初めてである。これまでにサハリン州の択捉島では、近距離対空ミサイルシステム「トールM2」が配備されている。

地対空ミサイルシステムの配備は、1年前に実施された地域の対空防衛システム、兵器、人員の訓練の統合を受けてまとめられた計画に基づき行われた。

今回配備された「S-300В4」は長距離地対空ミサイルシステムで、発射機、多機能レーダー車輌、指揮通信車輌、補給車輌で構成されている。主な発射機は9M82Mと9M83Mの2つのミサイルで、最大400キロまでの空中目標と、中距離のものを含めた弾道ミサイルを撃破することができる。通常、「1つの目標に1つのミサイルで攻撃する」という原則に従って機能する。

軍事専門家で、予備役大佐でもある雑誌「祖国の兵器庫」のヴィクトル・ムラホフスキー編集長は、今回のミサイルシステムの配備について次のように述べている。

「S300B4は近距離対空ミサイルシステム“トール2”と合わせて、この地域の地対空ミサイル網を編成し、クリル諸島のロシア軍部隊を網羅することになります。この編成によって、短距離の無人攻撃機から中距離弾頭ミサイルまで、あらゆるタイプの目標物に対処することが可能となるのです。これが、ロシアの戦略的パートナーである中国を対象としたものではなく、ロシアが敵と捉えている国々の軍部隊からの防衛を目的としたものであることは明らかです。そうした国に第一に挙げられるのは、日本領内や韓国領内に自国の陸海空の軍事基地を設置している米国です」。

続けてムラホフスキー氏は以下のようにも述べている。

「ご承知の通り、軍団の司令部はサハリンにありますが、いくつかの部隊がクリル諸島にも配備されており、最近、その軍備の近代化が精力的に進められています。2016年には短距離・中距離地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」が配備されました。さらにカムチャツカ半島でも防空師団が配備され、ロシアの戦略的原子力潜水艦の主な拠点をカバーしています。またマツア島(松輪島)でも空港の改修工事が進められています。これらすべてにより、現在、弾道ミサイルと搭載した潜水艦の主な配備場所となっているオホーツク海に、外国の艦船が進入するのを食い止めることができるのです」。

日本政府は当然ながら、クリル諸島への地対空ミサイルシステムS300B4の配備に抗議を表明している。

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択捉島へのS300B4の配備は、南クリル諸島がロシアにとって戦略的に重要なものであることを改めて確認するものである。事実上これは、ロシアの核抑止力を守るもの―つまり、ロシアに対する核ミサイル攻撃が行われた場合に報復攻撃を可能にし、核ミサイル、潜水艦とともにより強固な戦略的3要素の一角を担うものである。

中距離ミサイル攻撃への撃退が可能なミサイル防衛システムが配備されたことは、米国が中距離核戦力全廃条約を破棄し、アジア圏での中距離ミサイルの配備を発表したことを、ロシアが重大な行動と受け止め、対抗措置を取ったことの表れである。このような対抗措置は、現時点では防衛ミサイル分野にとどまっているが、軍拡競争まであと1歩というところまで来ていることは否めない。

そしてこれは、南クリル諸島をめぐってロシアと日本が政治的対話を進めていく可能性を著しく狭める予兆でもある。

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