ガーディアン紙:奴隷使用の祖先の罪で英国議員に支払い要請

© AFP 2023 / Fabrice Coffrini英国 【アーカイブ写真】
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カリブ共同体は、英国議会のリチャード・ドラックス議員の親族が200年にわたりバルバドス島の砂糖農園で奴隷労働を利用していたことに対し、同議員が賠償金を支払うことを要請した。これに対し、同議員は自身の遠い親族の行いに遺憾の意を表明したが、しかし、彼らの責任を負う気はないことを表明した。ガーディアン紙が報じた。

同紙によれば、訴えのきっかけとなったのはメディアでの報道で、それによれば、同政治家が管理を行う農園は、約400年前に彼の祖先が大英帝国ではじめて開拓した砂糖農園で、そこでは奴隷労働が利用されていたというものだった。

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報道によれば、サウスドーセット出身の保守党議員リチャード・ドラックス氏は、バルバドス島のドラックス・ホールの250ヘクタールの農場を2017年に亡くなった父親から相続している。

カリブ共同体は、ドラックス・ホールを「犯罪の地」「死の農園」と名付けた。ここでは1640年から1836年にかけおぞましい監禁条件により数万人のアフリカ系の奴隷が犠牲となった。

カリブ共同体のバルバドス代表デビット・コミシュング氏は、「数百年の間、バルバドス島に残されるべきだった富が略奪され、持ち去られた。これは人類に対する犯罪であり、私たちは彼『ドラックス氏』とその家族に、寄付によって損害を賠償する努力の責任を負ってもらう」と表明した。

ドラックス氏は、親族の奴隷所有の歴史についてはほとんどコメントしていない。2010年の議会選挙の際のあるインタビューで、同氏は、「300年または400年前の出来事」については回答しないと強調し、この情報を彼の政治的対抗者が広めていると主張した。

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