米原子力潜水艦が巡航ミサイル搭載でペルシャ湾入り 対イラン関係の緊張エスカレートが背景

© 写真 : Public domain / U.S. Department of Defence米原子力潜水艦が巡航ミサイル搭載でペルシャ湾入り 対イラン関係の緊張エスカレートが背景
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12月21日、米原子力潜水艦USSジョージアが2隻の護衛艦に随伴され、ホルムズ海峡を通ってペルシャ湾に入った。米海軍が出した公式声明をCNNテレビが引用して報じた。

特筆すべきなのは、普段は潜水艦の動きなど公表しない米司令部が今回、こうした発表を行ったこと。CNNは、今回は潜水艦の位置だけでなく、「地上の標的を狙うことのできる巡航ミサイルトマホークを最高154基搭載可能」とその戦闘能力までが発表されている点に着目している。

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この海域に原子力潜水艦ジョージアが出現した背景には、米イラン関係の緊張エスカレートがある。これより前、ポンペオ米国務長官は、イラクの首都バグダッドの米大使館へイランが支持する民兵組織がロケット弾の攻撃を行ったとして非難声明を表していた。CNNテレビによれば、この他にも米国の高官の中からはイランが、殺害されたソレイマニ司令官の命日を利用し、米国へ攻撃を仕掛けてくるのではないかという憂慮の声があげられている。

20日、バクダッドの大使館が立ち並ぶ地区に8発のロケット弾が撃ち込まれ、米大使館付近の居住区にある建物、乗用車数台が損傷を受けた。米大使館の建物は軽い損傷を受けたものの、職員らは無事だった。イラク軍部の発表では、ロケット弾のさく裂で検問所の脇にいた地元の兵士が1名、死亡している。

ポンペオ長官は「米国はイランが支援する民兵組織がバグダッドの国際ゾーンに行った攻撃を断固として非難する。我々は負傷者の一日も早い快癒を祈念する」とする声明を表した。

CNNによれば、イラン外務省のサイード・ハチブザデ公式報道官は、ポンペオ長官の声明を「懐疑的」として厳しく糾弾し、イラン大使館もロケット弾の攻撃が行われた同じゾーンにある事実を指摘した。

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