ホロコーストを生き延びた最高齢五輪金メダリスト ケレティ・アーグネシュさんが100歳

© AFP 2023 / Attila Kisbenedek最高齢五輪金メダリスト ケレティ・アーグネシュさん
最高齢五輪金メダリスト ケレティ・アーグネシュさん - Sputnik 日本
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ハンガリーの元女子体操選手で、ホロコーストを生き延び、2度のオリンピック出場で10個のメダルを勝ち取ったケレティ・アーグネシュさんが1月9日、100歳のお誕生日を祝った。オリンピック公式サイトが発表した。

ケレティ・アーグネシュさんは、生存している歴代の五輪金メダリストの中では最高齢であり、最高のメダル獲得数を誇る。

アーグネシュさんは1921年、ブダペストのユダヤ人の家庭に生まれた。4歳から体操をはじめ、16歳ですでにハンガリーの全国大会で初優勝している。第2次世界大戦で練習は中断を余儀なくされた。父親はアウシュビッツ収容所で死亡したが、母と妹は助けられ、潜伏生活を送って生き延びた。

​アーグネシュさん自身はナチスのハンガリー占領下でキリスト教徒を偽装し、他人の身分証明書を使いながら、親ナチス派の家庭で下働きをして命拾いした。

前後の1947年、アーグネシュさんはハンガリーの最優秀体操選手としてロンドン五輪への出場権を獲得したものの、怪我による故障で断念を余儀なくされた。この悔しさをばねにアーグネシュさんは再度五輪出場権を獲得し、5つの金メダルをはじめとして合計10個のメダルを受賞した。

アーグネシュさんの100歳のお誕生日に国際オリンピック委員会のトーマス・クック会長は祝辞を寄せている。「あなたの経歴は真の感動を呼びます。あなたは断固とした決断力、悲劇を乗り越える勇敢さを堂々と見せつけました。これこそ偉大な五輪チャンピオンの資質です。」

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