英国型変異種60ヶ国、南ア型変異種23ヶ国で確認=WHO

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世界保健機関(WHO)が発表した週ごとの報告書によると、新型コロナウイルスの英国型変異種はすでに60カ国・地域で確認されている。

WHO 2021年の主要課題は変異種の検出 - Sputnik 日本
WHO 2021年の主要課題は変異種の検出
WHOのサイトに掲載された報告書では「1月12日の前回の更新以降、VOC-202012 / 01(英国で確認された変異種)はさらに10ヶ国・地域で発見された。今日現在、WHOの全6地域の60ヶ国が、同コロナウイルス変異種が持ち込まれた事例または同変異種のコミュニティ内の感染について報告している」と述べられている。

またWHOによると、最初に南アフリカで発見された別の変異種501.V2も「さらに3ヶ国」で確認され、現在、同変異種が検出された国は「WHOの6地域のうち4地域の23ヶ国に達した」という。

また報告書によると、世界では過去1週間に新型コロナウイルスの感染者が新たに470万人以上確認された(前週比6%減)。死者数は9万3000人超(前週比9%増)と、記録的なレベルに達した。

英国型変異種

英国のハンコック保健相は2020年12月14日、国内で新型コロナウイルスの変異種が検出され、これがイングランド南東部での急速な感染拡大に関係している可能性があると伝えた。現時点での分析によると、変異種は従来種よりも感染速度が速く、感染力は70%余り強い可能性があるという。 一方、現在のところ、変異種が致死率や重症率を上げる証拠は見つかっていない。この変異種はすでに8カ国で確認されており、ロシアを含む一連の国が英国との航空便を一時停止した。当初、日本は英国からの入国者に対する水際対策を強化すると発表したが、日本政府は12月28日、全ての国・地域からの外国人に関し、条件付きで認めてきた新規入国を2021年1月末まで一時停止した

南アフリカ型変異種

別の変異種501.V2は、10月に南アフリカで最初に発見された。欧州疾病管理予防センター(ECDC)によると、南アフリカでは現在、同変異種への感染が主流になりつつある。現時点での調査では英国で発見された変異種と同様、501.V2も従来種より感染力が強いことが示されているが、重症化に影響するという証拠は今のところない。


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