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羽生と離れ「寂しい」オーサー氏 お互いに地球の裏側にいても何かがある バーチャル指導は優れたコーチになるためにプラス 

© Sputnik / Aleksei Danichev / フォトバンクに移行羽生と離れ「寂しい」オーサー氏 お互いに地球の裏側にいても何かがある バーチャル指導は優れたコーチになるためにプラス 
羽生と離れ「寂しい」オーサー氏 お互いに地球の裏側にいても何かがある バーチャル指導は優れたコーチになるためにプラス  - Sputnik 日本
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羽生結弦、エフゲニア・メドベージェワとフィギュアの有名人選手らを育ててきたカナダ人コーチ、ブライアン・オーサーは今、コロナウイルスによるカナダの入国制限によって外国人選手らと離ればなれの状態にある。オンラインのトレーニングで繋がっている選手もいれば、メドベージェワのようにオーサー氏を離れ、元のコーチへ戻る例も出てきた。手塩にかけて育てた選手から遠くにいるオーサー氏は今、何を考えているのだろうか。パンデミックで得た経験は何だったのだろうか。オーサー氏はインターナショナル・フィギュアスケーティングからの取材に語った。

現在のオーサーの外国人選手のほとんどはまだ母国に残っている。五輪2冠の羽生結弦選手は日本に、チャ・ジュンファン選手は韓国で、ポーランドのチャンピオン、エカテリーナ・クラコワ選手も祖国にいる。

ロシアのメドベージェワはパンデミックの間、カナダから日本、日本からロシアへと移動した挙句、オンラインでトレーニングをし続けることに困難を感じ、昨年9月、とうとう古巣のエテリ・トゥトベリーゼ氏の元に戻った。メドベージェワの決断については当時オーサー氏は、コメントでリモート体制での練習の困難さを明かしていたが、この間にオーサー氏の理解はどう変化したのだろうか。中国スケート連盟と契約して指導を行っているオーサー氏はこれについてインターナショナル・フィギュアスケーティングからの取材に、次のように語っている

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「Zoomを使ってバーチャルでかなりの量の仕事をしてきました。(中国とは)13時間の時差があるので、早朝や深夜のセッションになりますが、実際にリンク上にいるスケーターを誰かがフォローしたり、大きなスクリーンで指示や修正を確認でき、非常にうまく組織化されていて、管理しやすいです。」

ライブとバーチャル パンデミックで学んだ新指導法

パンデミックはコーチの仕事の方法も大きく変えた。ZoomやFaceTimeなどのテクノロジーが利用可能になったことで、バーチャルコーチングで世界各地に指導を拡大することが可能となった。オーサー氏は外国人選手がトロントのスケーターのグループクラスに参加できるようにして、トレーニング仲間とのつながりを作っている。

「彼ら(外国にいる選手)とはZoomクラスをたくさんやっていますし、ビデオを送ってくれれば、私が評価してコメントを返します。それが一番いいですね。」

こうして方々にいる選手らが同じエクササイズを行い、それを互いにみることができるため、オーサー氏は「ホームとチームの感覚を持つことができる」と評価している。

指導をライブとバーチャルの両方で行い、それぞれのメリットを生かす。これはパンデミックを通して、オーサー氏らコーチ陣が学んだ方法だ。

「実際にこの方法で仕事をすることで多くのことを学んだし、悪いことではありません。(…)私が世界のどこかでセミナーし、その1ヶ月後にグループでZoomクラスをやって、いくつかのことをリマインドさせることが可能です。思い出させることができます。それが将来の道かもしれません。」

バーチャル技術に弱い世代でも

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バーチャル指導のメリットは毎週のように飛行機で世界中を飛び回っていたオーサー氏の地平線をさらに広げ、スケーターらが海を超えて繋がろうとする努力に刺激を受けた。オーサー氏は、これはある意味ではより優れたコーチになるためにプラスになっていると評価している。それでもここへ至る道のりはオーサー氏の世代には決して容易ではなかった。

「まず第一に、私は技術を理解し、対応できるようになりました 。これは私や同年代の多くには大きな困難な注文でした。もっと考え、物事を別の方法で処理し、適切な言葉を見つけなければならない。でも、それがスケーターとのより良い関係を築くことにつながるのかもしれません。お互いに地球の裏側にいるにもかかわらず、何かがあるような気がします。」

選手らはより良いコンディションでリンクに戻った

オーサー氏のコーチ陣はロックダウン中は他の専門家に協力を仰ぎ、選手らが安全にコンディション作りを行えるようオフアイスジャンプやバレエのクラスなどを指導してきたという。そして、封鎖が解除された5月末、リンクに戻ってきた選手らはコーチ陣を驚かせた。ほとんどの選手らがそれまでより良いコンディションになっていたからだ。

「私たちは栄養や心理学のことを気にしていました。トリプルアクセルに集中するがゆえにアスリートが見落としがちなことがたくさんありました。彼らは皆、4回転ジャンプやトリプルアクセル、ダブルアクセルが出来なくなるのではないかとパニックになっていましたが、数日後にはジャンプをしていた時よりも強くなっていました。見ていてとてもクールでした。」

多様なコーチングで成績アップ でもユヅがいなくて寂しい

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トレーニングのコーチのシフトはトレーニング時間とリンクの上で活動できる人数の両方に制限があることから厳格に設定されている。こうした新しい配置をオーサー氏はポジティブに評価しており、スケーターらがこの6~7ヶ月間で、多様なコーチングのおかげで成績が良くなっていることにコーチ陣も気づいているという。

「私たちのプログラムで育成され、普段は会えないような子らに会えるのはとても楽しい。でも、大物がいないのは寂しい。ユヅ、ジュン、カティアがいなくてすごく寂しい。今は残念だけど、みんなが戻ってきたら最高の日になる。」

トップクラスの選手が祖国にとどまっていることは、オーサー氏にとっては寂しい反面、よいこともあった。新入生で、普段は一緒に仕事をすることのないカナダの生徒たちと一緒に仕事をする時間が増えたからだ。

大会中止で失望 モチベーション維持の難しさ

オーサー氏は10 月下旬に予定されていたグランプリシリーズ・スケートカナダが中止となった時に味わった失望感を回想し、あれは「ハードだった」と語っている。

「私たちはエキサイトしながら、5人の優れたスケーターをスケートカナダに向けて準備していました。選手らはこれがリアルタイムでの唯一の大会だと考えていたので、一生懸命トレーニングしていました。抜群のコンディションにあったので、選手らはとてもがっかりしましたよ。正直言って、その後のモチベーションを上げるのは難しかったですね。」

国内大会の場があるロシア ちょっと悔しい

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オーサー氏は出場できる大会がない中でスケーターのモチベーションを保つことの困難さも打ち明けている。2020年は国際大会中止が続き、カナダ選手権もないまま終わった。年明けて3月のストックホルムの世界選手権は2022年の北京五輪の各国への出場配分が決まるために非常に重要。だが、カナダの選手は実体験のないままこれに臨むことになる。オーサー氏はカナダ国内の状況を理解しつつも、ロシアが次々と国内大会を開催している様子を見ると悔しい思いがすると打ち明けている。

「我々にとっても、コーチである私にとっても悔しい。毎週末、ロシアでの大会を見ています。それが国内予選であろうと、ロステレコムカップであろうと、テストスケートであろうと。彼らは競技をしているのに、我々はしていないというのは、ちょっと悔しいです。オリンピックが近づいているので、彼らにとっては良いことです。」

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