「自作の木製の椅子を抱えておいでよ!」北海道の家具の町が若手デザイナー開拓の国際コンペ

© Depositphotos.com / MaximleshkovichСтулья в современном скандинавском стиле
Стулья в современном скандинавском стиле - Sputnik 日本, 1920, 03.02.2021
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椅子の力で日本への旅行が可能になる?北海道東川町と著名な建築家である隈研吾(くま・けんご)東京大学教授が提唱する第1回「隈研吾&東川町」KAGUデザインコンペは、優秀作品の応募者10名を北海道東川町で行う公開審査会への参加を招待する。

コンペのテーマは一見とてもシンプルだ —「木製の椅子」。しかし椅子が初めて登場したのは紀元前の古代エジプトということを考えると、何かオリジナル性に富んだものを発明するにはどれだけの発想力が必要か、想像に難くない。これまで数世紀にわたり様々な世界文化の名匠らが、このいたってシンプルな家具に多くの構造を生み出してきた。コンペに参加できるのは日本内外の学生(2021年3月末までに30歳以下)で、単独参加者あるいはグループは組織委員会に「椅子」のスケッチやイラスト、写真やCGモデルを、作品名とデザイン説明を添えて提出しなければならない。

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北海道東川町は昔から国内有数の家具産業で知られており、古い工芸に対して若者の関心を刺激するような様々なプロジェクトを積極的に実施している。きっかけは同町の子どもを対象にした「君の椅子」プロジェクトだった。同町の小学生は木製の椅子に囲まれて学び、育っている。中学校卒業時には全員に記念品として3年間使用した椅子が贈られる。

隈健吾氏自身の創作には、建物は環境と衝突し、また環境を支配するような存在になってはいけないというコンセプトが根底にある。隈氏の優れた作品には東京のサントリー美術館、長崎県美術館、安藤広重美術館(那珂川町馬頭広重美術館)、那須芦野・石の美術館、北京の竹屋(Great Wall)などがある。また東京五輪2020の新国立競技場も加わった。隈研吾氏は今回のコンペで審査委員長を務め、優秀作品を選ぶ。コンペの最終結果は2021年6月26日に東川町にて行われる公開審査会にて決定する。公開審査会は優秀な作品10点の応募者を招待して行う。審査の各段階の経過については都度、公式サイトに反映される。

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