3月9日の朝、モスクワのナガチンスキー・サトン地区の住人たちが目覚めて、窓の外を見ると、駐車場のビルの4階の壁からポルシェの鼻が突き出していた。このニュースは立ちどころに広まり、この車は地区を代表するアートオブジェと呼ばれるまでに至った。
駐車場の社員がコムソモリスカヤ・プラウダからの取材に答えたところによれば、このポルシェマカンの運転席に乗っていたのは男性。車は3月9日の午前2時近く、駐車場から出たが、カーブの前で何らかの理由でハンドルを大きく切って、壁を突き破ってしまった。この事件のあと、哀れポルシェマカンは鼻づらを半分空中に突き出したままの格好で放置された。
駐車場の周りは立ち入り禁止区域となり、ニュースが執筆された時点でポルシェはすでに12時間も宙ぶらりん状態のままだ。所有者も姿を消している。駐車場側は所有者が立ち会わない状態で車を壁から除去することは懸念している。