サキ報道官はMSNBCテレビの取材に応じた中で、「プーチン大統領はその側近が思うよりも遥かに面の皮が厚いと思われる」と発言した。バイデン氏の発言が「メタファー」だったかについてはコメントしなかった。
また、ロシアに対しては引き続き強気の姿勢を示していくと語った。
我々はロシア政府が我々の選挙に介入し、我々の兵士に懸賞金をかけ(これについては分析している)、我々の国に破壊的行為を仕掛けているときに、のうのうと座して我慢し、そうした行為から目をそらすつもりはない。であればこそ、大統領は強硬姿勢を維持する。大統領は必要とあれば、行動に出る。そしてそうした発言が必要とあらば、語気を弱めることなく、また控えることもしない。
ロシア側はサキ報道官が指摘したような疑惑について、根拠がないとしてこれまでも退けてきた。
なお、先にプーチン大統領が奴隷制の名残りや人種差別など、米国には取り組むべき課題があると指摘した点については、妥当な評価として受け入れた。
まずはここ米国で、我々は反省し、やるべきことはもっと多いことを認めよう。それによって人種の違いによる不平等に対抗し、より良い国となろう。我々はそのために活動している。大統領もそれを使命としている。
バイデン氏はABCニュースのインタビューで、ロシアが米大統領選挙への介入を試みたとされることに対してロシア指導部は「代償を払う」ことになると述べた。またバイデン氏は、プーチン大統領は「人殺し」だと思うかとの質問に、「そう思う」と答えた。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、この発言について、バイデン氏はロシアとの関係改善を望んでいないことを示したとし、露米関係の歴史においてかつてこのような発言はなかったと指摘し、ロシア大統領府は今後、米国との関係においてこれに立脚するとの考えを表した。