サンデー・タイムズ紙によると、政府は外国への移動再開に関する決定を4月12日に下すことは困難との見通しを示しており、国外旅行の再開は夏の終わり頃まで延期した方が良いと判断しているという。5月17日に国境開放される可能性は低く、おそらく8月が現実的な時期とのこと。
先に英国政府は休暇の時期に向けて5月17日から国外への移動が可能になるだろうとの見通しを明らかにし、4月12日に国境開放の時期を発表するとしていた。しかし、ここ数週間、政府閣僚からは、夏の国外旅行を計画するのは時期尚早との声が上がっている。
国境閉鎖により政府は新型コロナウイルス感染の第3波の到来を阻止し、できるだけ多くの市民にワクチン接種をするとしている。しかし、政府は国境開放後も、感染状況を緑、黄、赤の3段階に分けた旅行回廊(トラベルコリドー)システムを導入する計画で、イスラエルをはじめとするワクチン接種が進んでいる「緑のリスト」の国との間では移動が可能になるとサンデー・タイムズは伝えている。
旅行回廊リストの「緑のリスト」の国からの入国者は、自主隔離を免除され、入国に際しては、新型コロナの検査を受けるだけでよいことになっている。
「黄のリスト」の国からの入国者は自主隔離、渡航前のコロナ検査が必要とされ、「赤のリスト」の国からの入国者に対しては、自費で空港内のホテルで2週間の隔離が義務付けられるほか、少なくとも2回のコロナ検査を受けることが求められる。
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