フンさんは善良な気持ちに揺り動かされてこの像を作ったと話している。昨年末、疲労困憊させる選挙キャンペーンを展開していたトランプ氏を見たフンさんは、こんなに年老いた人が激しいプレッシャーに晒されているのはよくない。落ち着いて、心身をときほぐし、年齢にふさわしい満足感を得るべきだと思ったという。仏教では一番深い安らぎは自己統一している状態、つまり座禅、瞑想で得られる。フンさんは知り合いの彫刻家と相談し、仏陀の座禅する姿勢、結跏趺坐をくむトランプ像を作成した。ロイター通信によれば、フンさんはご当人がユーモアをもってこれを受け止め、落ち着いてくれることを願った。
作り終えたフンさんは像が大きな反響を呼び、中国国内のみならず、全世界から発注が来るとは予想だにしていなかった。製造されたトランプ像はすでに200体近くに上った。1体あたりの製作日数はおよそ10日間。フンさんは今、2倍の大きさの像の制作に取り掛かっている。
高さ16センチの像のお値段は150ドル(1万6600円)。46センチの像は3000ドル以上(33万1900円)以上する。ロイター通信によれば、瞑想トランプ像の購入希望者は増える一方で、フンさんは大量生産も考え始めているという。
こんなフンさんの期待とは裏腹に、ご本人のトランプ氏のほうは、スプートニクの先日の報道によれば、座禅生活に入るどころか、政治活動のさらなる展開に邁進し続けているようだ。
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