菅首相は、今月末から5月にかけての大型連休にあわせて、インドとフィリピンを訪問する方向で調整に入った。
インドは、伝統的に特定の国との関係に偏らない外交方針をとってきたが、中国との国境をめぐる係争地帯で緊張関係が続き、日本や米国との関係を深めている。フィリピンも、南シナ海の領有権をめぐり、中国に反発する姿勢を見せている。
菅首相はインドのモディ首相、フィリピンのドゥテルテ大統領との会談を通じて「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、結束をさらに強化していきたい考えだという。
インドでは新型コロナウイルスの感染が拡大しているため、感染状況を慎重に見極めながら、訪問可能かどうか最終的に判断する見通し。
菅首相は、軍事的、経済的に台頭する中国に対抗し、米国、オーストラリア、インドなど価値観を共有する国々との連携を強化している。16日には訪米し、いよいよバイデン大統領との日米首脳会談に臨む。
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