「日本の教科書は世界大戦の史実改ざんの道を辿っている」 露大統領補佐官

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クリル諸島 - Sputnik 日本, 1920, 08.04.2021
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ウラジーミル・メディンスキー・ロシア大統領補佐官は学術円卓会議「日ソ中立条約締結80周年にむけて 歴史と現在」の席上演説を行い、日本の歴史の教科書の第2次世界大戦についての記述は史実を改ざんしており、ソ連側の行為に不正確な評価を行っていると指摘した。ロシアのマスコミが報じている。

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メディンスキー大統領補佐官は、日本の教科書は1941年4月13日に調印された日ソ中立条約および1945年8月の条約破棄について不正確な評価を行っていると指摘した。

メディンスキー大統領補佐官は次のように発言している。「今、日本の歴史の教科書は、ルーズベルトがソ連が対日戦に参戦する代償としてスターリンに南サハリンおよびクリル諸島の日本の領域を渡し、このためソ連は中立条約を破棄し、日本に攻撃して満州を侵略したと記述している。」メディンスキー氏はさらに、先日日本がクリル諸島の地位に関する教科書の記述を修正したことを指摘した。

「地理、社会の教科書ではクリル諸島は日本固有の領土であるものの、ロシアがこれを占拠していると書かれている。」メディンスキー氏はこう述べている。

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メディンスキー氏は、日本側は1945年8月、ソ連の参戦は予期せぬ出来事だったと断定しているが史実はこれとは嚙み合わないと付け加えている。メディンスキー氏は日本政府がヤルタ協定についても、日本がこの時期までに軍事行為を止めない場合、ソ連が連合国を支持する意向であったことも知っていたことに注意を促した。

メディンスキー氏はまた、ソ連政府は極東での連合国の戦いに合流する意向を日本政府にあらかじめ警告していたと強調している。メディンスキー氏は「狡猾も裏切りも一切なく、公式的にソ連は対日戦を宣戦した」と指摘し、「米大統領は日本の真珠湾攻撃の時から戦時中一貫して、なんとかして早く日本を降参させようとスターリンを執拗に説得し続けていた」と語った。

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