英米が扇動行為でロシアを批判、ウクライナへの支持を表明

© AP Photo / Efrem Lukatskyウクライナ兵士
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アントニー・ブリンケン米国務長官とドミニク・ラーブ英外相は電話協議を行い、ウクライナとの国境付近でロシア軍が扇動行為を行っているとして批判し、ウクライナ政府への支持を改めて表明した。米国務省が発表した声明で明らかになった。

電話協議ではアフガニスタン情勢が協議されたほか、「ロシアによる扇動」に直面したウクライナへの支持が確認された。英米の高官らはロシア軍がウクライナとの国境付近に部隊を集中させ、さらには過激なレトリックを使用しているとして批判した。ただし、国務省のネッド・プライス報道官が公にした声明では、具体的にロシア側がどういった扇動行為を行ったのかは言及されていない。

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先に米国政府は、「ロシアによる攻勢」が激しさを増し、クリミア半島、およびウクライナとの国境付近にロシア軍の部隊が集中していると指摘していた。これを受けて米国側は事態の説明をロシア側に要請したほか、ロシアとの対話に応じる姿勢を表明していた。これに対し、ロシア外務省のセルゲイ・リャブコフ外務次官はリアノーボスチ通信の取材に応じた中で、米国側にはすでに然るべき説明はされていると発言した。リャブコフ外務次官は取材の中で、米国が提案する「トーンと展望」の枠組みでロシア側に対話を行う用意はなく、また米国側には十分な説明が行われているとした。

ウクライナ政府は3月末、ロシアとの国境にあるドネツク州で銃撃戦が起こり、4人の兵士が死亡したほか、2人が負傷したことを明らかにした。ウクライナ政府はこれを受け、国内東部で状況が緊迫していると表明していた。これに対し、未承認国家の「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」はウクライナ政府が東部地域への攻勢を強めているとして批判していた。

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2014年4月、ウクライナ政府はドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立に反対し軍事作戦を開始した。国連の最新データによると、この戦闘で約1万3千人が犠牲となっている。ウクライナ東部ドンバスの情勢解決は、ミンスクで開かれたコンタクトグループでも話し合われており、同コンタクトグループは、2014年9月から、休戦を含む紛争沈静化に向けた手順に関する3つの文書を採択した。しかし停戦合意後も、紛争当事者間では撃ち合いが続いている。

ウクライナ危機を背景に、ロシアとウクライナの関係は悪化している。ウクライナ当局は以前、ロシアが国の内政に干渉したとして繰り返し非難してきた。2015年1月、ウクライナ最高議会は、ロシアを「侵略国」と呼ぶ声明を採択した。一方、ロシアはウクライナ側の非難を否定し、容認できないとしている。ロシアは、ウクライナが政治及び経済問題を解決することに関心があると繰り返し強調している。

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