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日本が五輪を中止した場合、誰が損失を補填し、そしてIOCの見解は?

© REUTERS / Kim Kyung-Hoon/Pool日本が五輪を中止した場合、誰が損失を補填し、そしてIOCの見解は?
日本が五輪を中止した場合、誰が損失を補填し、そしてIOCの見解は? - Sputnik 日本, 1920, 19.04.2021
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日本での五輪開催は法的には国際オリンピック委員会(IOC)と日本政府、組織委員会の3者の契約からなる。一方、IOC以外のどこかが大会中止を求める場合、おそらく、日本は賠償を請求されることとなる。こうした事態は、中止に関して日本側がIOCの合意を得られない場合に生じる可能性がある。朝日新聞によれば、こうした場合、IOCはスポーツ仲裁裁判所に訴え出る可能性がある。通信社「スプートニク」は、五輪の開催に関しては、日本政府とIOCの間で根本的な意見の相違が生じる可能性があるのか、日本での開催が現実として中止となるおそれはあるのか、専門家らに意見を伺った。

政権与党の意見

実際、自由民主党の執行部メンバーは、コロナウイルスのパンデミックが大会開催を困難にするのであるならば、東京五輪は今後中止となる可能性があるとの考えを示した。自民党の二階俊博幹事長は、「それは当然だ。オリンピックでこの感染病をまん延させたら、何のためのオリンピックか分からない。そこはその時の判断で良い」とコメントしている。 

ロシア側の見解

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「東京オリンピック中止の可能性は50%以上」 日本の専門家が語る
しかし、現在のところ、こうした考えが日本政府の公式な見解とみなすいかなる根拠もないと、IOCメンバーでロシアの五輪委員会名誉会長であるビタリー・スミルノフ氏は考えている。「公式には、日本政府と組織委員会、IOCが発表した場合にのみ、中止が決定される。現段階では、東京五輪は、コロナウイルスの感染状況が壊滅的な悪化を示した場合に中止となる。なにしろ五輪の中止とは特別な事態なのだから。五輪開催の長い歴史の中で中止はたった3回だけであり、それも1916年と1940年、1944年の世界大戦が原因だった」。

パンデミックは、人々の暮らしの脅威であり、そして非常に深刻な不安の根源となっていることは疑う余地がない。しかし、日本政府が感染症に対する安全策(検査と無観客)で先例のない措置を講じようとしていることから、選手と国民の健康上のリスクは最低限に抑えられえることが予想される。

法的見解

スポーツ法学者で弁護士のアンドレイ・ブリロフ氏は、同じく、東京五輪の中止の可能性は低いと考えている。同氏によれば、こうした重要な決定に際しては、疫学的だけでなく、法的根拠も検討される必要があるという。「IOCを含めたすべての国際機関の活動は、主要な国際法の原則にもとづいている。その1つとして相互主義が上げられる。これは各国の義務的な意思の合意を意味する。五輪開催では、日本政府とIOC、組織委員会にその責任が生じる。(一方で)決定に際しては、国としての日本の主権が存在する。また、もう一方で、何らかの決定に賛意を示すすべての参加者の意思というものも存在している」。

このように国際法の原則は、日本政府とIOCの間で慎重な決定が下されること、すべての関係者によって十分に検討されることを求めている。この場合、五輪開催のメリットについて、アンドレイ・ブリロフ氏は次のように考えている。「(たとえばIOCの)意思を表明する際には、五輪開催国への内政不干渉の原則を堅持する必要がある。しかし、国際法は、同時にそして当初から、一般的合意に対して、(各参加国が)特定の権利を拒否することを前提としている。 たとえば、IOCまたは組織委員会の見解を日本が拒否するということだ」。

そしてこれまで日本政府が五輪開催を公式に否定してこなかっただけに、関係者間では今後のさまざまな事態の進展に際しても、今でも開催がコンセンサスとなっている。

東京五輪、開幕まで100日 コロナ禍での準備は課題山積 - Sputnik 日本, 1920, 14.04.2021
東京五輪、開幕まで100日 コロナ禍での準備は課題山積
専門家によれば、このことは五輪が中止となった場合に、IOCが仲裁裁判所へ日本の賠償を求める訴えを起こす可能性が低いことを意味しているという。

安全を優先

逆にIOCと日本は、各所の人数を可能な限り削減することで、おそらく、もっとも「安全な大会」となるだろういくつかの案を考案することで足並みを揃えている。こうしたことから五輪開会セレモニーへの選手の出場は半分となることが想定され、これまでの1万1000人から2000人だったものが6000人程度になる。さらに海外からの観客は予定されず、日本のファンの来場も見送られる可能性がある。

日本の奇跡を願う

しかし、もう1つとても重要な事実が存在する。それは日本人の多く(アンケート調査による)は五輪開催に反対しているということだ。同時に(可能性として)、日本にやってくる外国人選手らは、日本人が接客好きと彼らの感染症対応での文化、五輪開催の安全性を信頼している。

また、雑誌『Time』はつい最近、(パンデミックの第1波から日本が抜け出すことに成功した原因を分析し)このことがちょうど43の成功要因によると分析を行なった。その主要なものとして、マスク着用と密集を好まないという日本人の文化が上げられる。また、「多言語で会話をする人たちと比べ、日本語は潜在的にウイルスを含んだ飛沫が少ない」という特異な考えも指摘されている。

このようにスポーツ界は、日本で奇跡が起こることを大いに期待している。そして、そのことが開催中止から五輪を救い、この大会がパンデミックへの重要な勝利の証となることを願っている。

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