ライエン委員長はニューヨーク・タイムズ紙の取材に応じた中で、EU域外からの旅客受け入れについてコメントした。ライエン委員長によると、EU加盟国はEMAが承認したワクチンを接種した旅客を受け入れるという。ただし、具体的な受け入れ再開の時期については明言しなかった。また、ニューヨーク・タイムズ紙の取材だったことから、ライエン委員長は主に米国からの旅客受け入れ再開を念頭に置いてコメントした。
ライエン委員長によると、受け入れ再開は感染拡大の状況次第で、EU加盟国の各国はさらに厳しい措置を個別に発動する権利を持つという。特に、ワクチン接種証明書を携帯していても、国によっては入国を拒否したり、隔離を強制したりする可能性があるとのこと。
現在、EUの医薬品市場では米ファイザー社、米モデルナ社、英アストラゼネカ社、米ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンが使用許可されている。ロシアのワクチン「スプートニクV」は現在、EMAによる臨床試験を受けている。特段の困難が生じない場合、2021年5月には使用が承認される見通し。