日本時間26日14時11分の時点でニューヨーク商品取引所ではゴールドの6月先物価格がトロイオンスあたり9ドル20セント(0.48%)上昇し、1907ドル20セントの値を付けた。前日、25日には1月8日以来初めて1900ドル台を突破したばかり。銀の7月先物価格も1オンスあたり0.88%高の28ドル30.2セントの値を付けている。
ウォールストリートジャーナルが引用したANZ銀行のアナリストらの見解では、ゴールド価格の上昇は、連邦準備制度(FRB)がインフレによる圧力を一時的なものである可能性が高いと示唆し、これによって、金融政策の強化に対する投資家の懸念が弱まったことに起因している。
市場では、4月、米国の年間インフレ率が2008年の過去最高記録まで加速したことで、投資家の間ではFRBの金融政策が見直されるのではないかと懸念が広がった。米国中央銀行の支援策が弱まれば、金にもマイナスの影響が出る。
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