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「女性が力士になるのは、男性が芸者になるようなもの」 日本社会に波紋を投げかけるナイキの新しい広告

© © Screenshot: Nike Japanナイキの新しい広告
ナイキの新しい広告 - Sputnik 日本, 1920, 09.06.2021
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人気スポーツブランドのナイキは、優れた自社製品だけでなく、社会問題を取り上げた煽動的な動画広告で人々の注目を集めるのが好きだということを再度、証明した。新たな動画広告は、子供の誕生さえも、ジェンダー格差による将来への不安で曇ってしまうことがあるということを訴えかけるものとなっている。

これを見た人々が、「何でもできる」というキャッチコピーの何に違和感を覚えるのか、日本の文化は男女平等と言えるものなのか、「スプートニク」がまとめた。


女の子も何でもできる?

「New Girl/Play New」というタイトルがつけられたナイキの新たな動画広告は、日本社会における男女格差に切り込んだものである。

広告では、日本の子どもたちが幼いころから刷り込まれている女子に対する希望や女子がしてはならないことなどが語られ、また伝統的なステレオタイプを打ち破り、女性に未来への道を切り拓いている女性アスリートや活動家が映し出される。

面接 - Sputnik 日本, 1920, 06.04.2021
男女間賃金格差、女性管理職比率の低さ なぜ、日本は男女差別の撲滅に133年もかかるのか?
動画は、赤ちゃんを授かった夫婦とその家族が、生まれてくる子どもの性別が女の子だと告げられるところから始まる。2人は最初、喜びの表情を見せるものの、日本社会で女性が持つデメリットを思い浮かべ、その喜びは悲しみと不安に変わる。夫婦が想像するのは、後ろを振り返り、警戒しながら夜道を歩く女性の姿、会社の打ち合わせには入れてもらえたものの発言を許されずに座っている女性の姿など、成長した娘がこれからぶつかるであろう場面である。

動画は全体として芸術的な作品に仕上がっているが、その内容は日本の現実に基づくものである。たとえば、最後に映し出されるエピソードは、2021年2月に自民党が党の主要会議に5人の女性国会議員をオブザーバーとして招き入れるものの発言は認めないとした問題を想起させる。

また世界経済フォーラムの報告書では、2021年、日本では女性の平均所得が男性よりも43.7%低いことが分かった。

動画に登場する、世界的に活躍する女性アスリートたちの姿は、女の子も将来、何かを達成することができるという希望を与えてくれる。動画には、プロサッカー選手の大滝麻未さんや女性野球チームを率いる島野愛友利さん、レスリング選手の中村未優さん、フィギュアスケーターの本田真凛さんなどが出演、またジェンダー平等を訴えている社会活動家の能條桃子さんは、動画の中で未来の首相の役を演じている。

動画広告の制作者らは、視聴者からのネガティブな反応を恐れることなく、コメント欄をオープンにしており、それは日本社会において女性であることは難しいという自らの見解をより一層、強固なものにしようとしているかのようである。寄せられたコメントの中でもっとも多く指摘されているのが、女性が相撲の土俵に上がる場面についてである。

「相撲に関しては文化だし、これを男尊女卑に入れるのは文化の否定でしかないのでは?」

日本人(イメージ、アーカイブ) - Sputnik 日本, 1920, 13.02.2021
日本の政治家による性差別 歴史に残る問題発言とは一体どんなものなのか?
「文化破壊が左翼の目的ですからね。伝統とか歴史よりも先進的に破壊することが重要です」。

「何を言ってるのか。日本国内でも相撲の女性大会はある。女性が相撲リーグを立ち上げればいいだろ。男子と混じってやるのは不可能。サッカー、野球でも男子リーグに女性がいます?いないでしょ。女性は女性専用でリーグを作ればいい」。

「力士が倒れたときに女性の看護士を土俵に上げるのを拒んだ事例を知らないのか? 緊急搬送の妨げになった悪しき文化」。


「女性は大相撲の力士には絶対になれない」

なぜ相撲は男性だけのものなのか、将来的には伝統からもっと自由になることができるのかという「スプートニク」の質問に対し、スポーツ評論家でロシアで唯一の相撲コメンテーターであるデニス・イサエフ氏は次のように答えている。

「相撲は、哲学や芸術を反映した国技としてのプロの相撲とスポーツとしてのアマチュアの相撲という2つのものに分けられます。アマチュア相撲は比較的最近生まれたもので、そこには男女差別というものはありません。女子も、小学校や中学校の相撲クラブに入ることができ、スポーツ選手としてのタイトルを獲得するために国内外の大会に出場することができます。しかし、国技としての相撲の世界に女性が足を踏み入れることはできません。これは特別な決まりであり、伝統です。男性が芸者になるのと同じようなものです。無知な人が、芸者はホステスのようなものだと言ったりしますが、実際にはまったくそうではありません。男性もホストにはなれますが、芸者になることは絶対にできません」。

森元首相 - Sputnik 日本, 1920, 06.02.2021
「私は日本人女性。この狂った年寄りを私たちは絶対に許さない」 森会長の性差別発言が社会を憤怒
一方でイサエフ氏は、相撲の世界がいかに伝統に忠実であるかについて指摘する。たとえば、土俵は女人禁制である。大阪府知事杯の贈呈の際に、太田房江前知事も土俵に上がることは許されなかった。ある場所で土俵に上がり、杯を授与したのは男性の副知事であった。


まだまだ長い道のり

日本の人種差別問題をテーマにしたナイキジャパンの広告同様、今回の動画には好感を持つ人よりも、反感を持つ人の方が多かった。この記事を執筆している段階で、いいね!が2,000、よくないね!が5,300となっている。

とはいえ、多くの人々がこの問題の重要性を指摘しており、中にはナイキに感謝の気持ちを表す人もいる。

「わたしは2人の幼い娘を育てる日本の女性です。動画に共感します。なぜならそれは真実だからです。ナイキさん、ありがとうございます!」

​世界経済フォーラム2020のジェンダーギャップ指数で、日本が153カ国中121位だったことを考えれば、日本社会は男女平等の実現に向けて、まだまだ長い道を克服しなければならないと言わなければならないだろう。

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