英国の研究者ら 新型コロナの死亡者数でインドの過少報告を疑う

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黒いカビ - Sputnik 日本, 1920, 30.06.2021
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英国ミドルセックス大学の研究者らは、インドの新型コロナウイルスによる実際の犠牲者数はすでに約200万人に達している可能性があるとの考えを示した。同研究者らの見解では、死亡者数が39万5000人であるという公式統計データは、最低でも5分の1程度に過少報告されている可能性があるという。デイリー・メール紙によれば、同じく米国の研究者らは、インドでは検査システムの不十分さからコロナウイルスのすべての感染者の3%から5%しか検出されていないと見ている。

報道によれば、一方でナレンドラ・モディ首相が率いるインド政府は、当局はインドではじめて検出された感染性の高い「デルタ」株の極めて深刻な影響を隠しており、死亡統計をおそらく過小評価しているという西側の専門家らの疑いを否定しているという。公式データによれば、人口およそ14億人のインドの新型コロナによる死亡者数は、すでに39万5000人超となっている。

しかし、英国の研究者らは独自の見解から疑念を抱き続けている。特に、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道によれば、ミドルセックス大学の数学者ムラド・バナジ氏は、インドの実際の犠牲者数は、これまでの報告の約5倍以上はあり、200万人に達している可能性があると主張する。こうした評価は、特に、インド国民の抗体の存在を示す死亡および血清学的検査のデータに基づいている。

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この間、「The Hindu Times」紙のインタビューで同英国研究者は、公式統計データでの過小評価のレベルは、おそらく、州によって異なり、そしてさらに同じ州内でも都市部と農村部のデータの正確さの状況は、著しい差が生じている可能性があると指摘した。バナジ氏は、「2020年のデータは多くの評価の基本となっている。現在の感染の『波』の中で、ますます統計が過小評価されているのかについて指摘するのはまだ早すぎると言えるが、しかし、新しいデータが集まることにって、この件はよりはっきりするだろう」と語った。

同氏によれば、新たな感染拡大の波の中での新型コロナ拡大のテンポの増加は、死者数がより少なく分析されたことを意味する可能性があるという。また、同氏は、医療機関で援助を受けた感染者は少なく、より多くの感染者は自宅で死亡したと考えている。同氏によれば、これらすべての要因から、公式統計は著しく過小評価された可能性があると報告では述べている。

先月、世界保健機関(WHO)が発表した報告によれば、世界の死者総数もこれまでの報告と比べ、2~3倍多い可能性があるという。報告によれば、こうした状況にも関わらず、インド政府は国内で死亡者数の統計が過小評価されているとのあらゆる疑いを否定し、新型コロナウイルスの犠牲者リストになんらかの修正を加えることを拒否したとされる。

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