バチカン神学校の性的暴行事件、原告が元司祭らに最大6年の実刑を求刑

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カトリック教会の予備神学校に在籍していた児童らに対する性的暴行を巡るバチカンでの裁判で、原告は2名の被告に対し4年と6年の実刑判決を求めた。アスカニュースが報じた。

聖ピオ十世会の予備神学校は将来の聖職者を教育する教会の教育機関として知られている。この学校に自身も通い、後に勤務していたガブリエーレ・マルティネッリ被告は2007年から2012年にかけて、在籍していた未成年らを相手に性的虐待を繰り返していたとされる。犯行当初、被告は14歳で、下級生らに性的虐待を加えていたという。犯行はマルティネッリ被告が19歳になるまで続いた模様。

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当時の学校長だったエンリコ・ラディチェ被告は被告をかばい、情報を隠蔽した容疑で訴追された。

この事件は2017年、イタリア人ジャーナリストによる暴露本で発覚し、事件を巡る裁判は2020年10月に始まった。

原告はマルティネッリ被告に対する求刑で、被告が自身の立場を利用して未成年らに性的暴行を加えたとし、6年の実刑判決を要求している。当初、原告は12年の禁固刑を求めていたものの、検察は被告が犯行当初、未成年であったことから求刑を6年にまで減刑した。これに対し、弁護側は根拠が不十分として、裁判で争う姿勢を示している。

判決は9月に言い渡される見通し。

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