ノルシュテイン監督の展示会がモスクワのユダヤ人博物館で開催

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霧につつまれたハリネズミ - Sputnik 日本, 1920, 21.10.2021
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モスクワにあるユダヤ人博物館・トレラントセンターではロシアの有名なアニメーター、ユーリー・ノルシュテイン監督(80)と妻である美術家フランチェスカ・ヤールブソワさんの創作人生を扱った展示会が開催される。美術館のプレスサービスが発表した。
イベントは「草上の雪」と題され、監督の傘寿を記念してモスクワのユダヤ人博物館・トレラントセンターで開催される。
イベントのプレスサービスには次のように記されている。

ノルシュテイン監督は創作生活の初期からアニメーションを神話の創造として扱い、絵画と文学の境界でアニメ化された宇宙を生み出してきました。こうした宇宙の住人がまさに「きりのなかのはりねずみ」や「話の話」、「アオサギとツル」に登場するキャラクターたちなのです。この登場人物たちは現実と虚構、過去と未来、幼少期の追憶と大人の思索から編み出されました。

イベントは2部構成で、前半では監督が手がけた有名作品のドキュメンタリー的な側面に光があてられている。監督はモスクワ市北部のマリイナ・ロシチャで育ち、戦時中や戦後に経験した出来事がその後の作品に息づいた。その例が「話の話」にも現れており、自伝的要素は作品の登場人物に受け継がれている。
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展示会の後半では作業プロセスがクローズアップされている。ここではノルシュテイン監督と妻のフランチェスカ・ヤールブソワさんが作り上げた作品の資料を目にすることができる。スケッチや絵コンテに始まり、登場人物たちが生まれる過程も見ることができる。また、40年にわたって監督が取り組んでいるアニメ「外套」(原作N・ゴーゴリ)の製作光景も目にすることができる。
ノルシュテイン監督はロシア連邦人民芸術家の称号を持ち、ソ連国家賞を受賞している。1941年9月15日にベンザ州で生まれ、1961年からは映画スタジオ「ソユーズムリトフィルム」で活動してきた。監督は50以上の作品を手がけ、代表作には、「ボニファツィの夏休み」「ミトン」、「チェブラーシカ」などがある。フランチェスカ・ヤールブソワさんは美術家で、大統領賞を受賞している。ノルシュテイン監督の妻で、その作品の多くで美術を担当してきた。
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