フィギュアの宇野昌磨選手「チェンを意識できる立場にない」　米国大会直前の記者会見で

フィギュアスケートのグランプリシリーズ米国大会（日本時間23日開幕）に臨む日本の宇野昌磨選手（23）は、大会に向けた練習の振り返りとショートプログラムの内容について明らかにした。ロシアのスポーツ系メディア「Sports.ru」が伝えている。

宇野選手は、2018年平昌五輪銀メダリスト。宇野は取材に対し、現地での練習でジャンプがうまく決まらなかったと明かしている。4回転ループとサルコウについては挑戦中なのでいいが、トリプルアクセルは失敗しないように調整する必要があると語った。

さらに宇野は、練習では4回転ループで転倒せずに踏ん張ったが、試合ではもっと精度の良いものにしたいと述べている。

また宇野は、海外の大会に出場するのは懐かしい感じがすると語った。出発前からとてもワクワクしていて、今も楽しみで、試合では一生懸命練習してきた成果を発揮したいと述べた。

また宇野は、今回の試合ではショートプログラムでオーボエ協奏曲を使うと明らかにした。1年前からアイスショーでこの楽曲で滑っているが、今後もこれを使っていくかどうかははっきりとは分からないという。今はこの曲をメインにするが、マイケル・ジャクソンの楽曲を使ったプログラムもあると明かした。

宇野は、11月に開催するNHK杯が終わるとすぐにスイスに戻るという。宇野は現在、スイス人コーチのステファン・ランビエル氏に師事している。

また宇野は、世界王者で、今大会に出場するネイサン・チェンについて言及。宇野は、ネイサン・チェンの今の出来については知らないが、遠く及ばない存在で、自分が意識できる立場にないと語った。もちろん自分にも（勝つ）チャンスはあるが、チェンはジャンプを安定してこなしている点が良く、自分の場合はそれができるのは時々だと明かした。

最後に宇野選手は、自分はチェンのように理解しながら事にあたることができるとは思わないと語った。

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