新たな緊張の高まり-気候問題での論争が米中対立を先鋭化させる

© AP Photo / Carolyn Kaster Председатель Китайской Народной Республики Си Цзиньпин и Вице-президент Джо Байден в США, 2015 год
 Председатель Китайской Народной Республики Си Цзиньпин и Вице-президент Джо Байден в США, 2015 год  - Sputnik 日本, 1920, 09.11.2021
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英国グラスゴーで開催されている気候サミットでの中国と米国の非難の応酬が、緊迫する米中関係が世界的なアプローチを必要とする問題に否定的な影響を及ぼすおそれがあることを示した。米紙「ザ・ヒル」が報じた。
サミットに出席した米国のバイデン大統領は、会合への出席を見送った中国の指導者、習近平氏を厳しく非難した。バイデン大統領の発言を引用し、同紙は、「明らかな理由によって世界のリーダーの新たな役割を確立しようとする中国は、サミットに出席していない。全世界が注目している最重要課題は気候問題であるが、彼らはこの問題を避けている。今後、リーダーとしての資質があるのか、どう証明するのだろうか」と報じた。
すぐさま中国政府は、米国の指導者の批判に反応した。同紙は、中国外務省の汪文斌報道官を引用し、「行動は言葉よりも雄弁に語る。気候変動へ対応するためには、我々には、空疎な言葉でななく、具体的な行動が必要だ。中国は気候変動問題に対する現実的な措置を講じている」と報じている。
中国政府に対する米国政府の戦略は、あらゆる分野における厳しい競争を想定しているが、紛争は回避しようとしている。しかし、両国関係の緊張はエスカレートが続いている。たとえば、中国は台湾沿岸に自国軍を増強しており、バイデン政権は中国企業から太陽光電池の輸入を禁止している。米国高官によれば、この電池は強制労働によって製造されているという。報道によれば、このように気候変動への対応義務に関する論争は、米中間の「新たな緊張の高まり」の原因となり、緊迫した米中の国際関係を示しているという。
また、ザ・ヒル紙は、一連の専門家の見解を紹介している。彼らは、G20とグラスゴーの気候サミットへのロシアと中国のリーダーの欠席は、今日、世界的なガバナンスが、イデオロギー的な対立を避け、協力することを求めているという、深刻な警告となる必要があると考えている。
バイデン大統領は、今年の年末までに中国の指導者との初のバーチャル会議の開催を予定している。同紙によれば、バイデン政権は、この会談で、中国政府にどのように対抗し、同時に、相互利益となる分野でどのように協力するか、問題の回答を見出すことを期待しているという。
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