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モザンビークに暮らして10年 アフリカに住む日本人ビジネスマンのストーリー

山家 友明
山家 友明 - Sputnik 日本, 1920, 16.11.2021
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独占記事
アフリカ東部にあるモザンビークは独立してまだ半世紀も経たない。現在、そこに住む日本人は100人ほどである。「スプートニク」はモザンビークに住む日本人の1人、やんび〜さんに、アフリカのどこが日本より魅力的だと感じるか、またモザンビークではなんのために白昼、首を絞められることがあるのかなど、お話を伺った。
「も、モザンビーク?どこの国だ?」
山家友明さんは、大学を卒業した後、日本政府が実施する青年海外協力隊プログラムで、アフリカに向け出発した。山家さんによれば、もともとアフリカに行こうと計画していたというが、しかしモザンビークという国については行ってみるまで何も知らなかったと打ち明ける。

「応募の際はアフリカを志願したわけではありませんでしたが、二次試験で面接担当者から「アフリカでも大丈夫ですか?」と質問があったので、落ちたくない一心で『はい、もちろん大丈夫です!』と回答しました。おそらくその時点で、私のアフリカ派遣は決まったのだと思います。」

旅を続ける夫婦 - Sputnik 日本, 1920, 13.09.2021
訪れた国は90カ国以上、5年間、旅を続ける夫婦
「そこで、行き先が決まったとき、まず、「も、モザンビーク?どこに国だ?」とインターネットで調べたのを覚えています。」と山家さんは回想する。
そのとき、山家さんはアフリカの中ではアンゴラに訪れたことがあった。大学卒業後すぐにモザンビークに行き、すでにそこに住んで10年以上になる。なぜそれほど長くモザンビークに留まることになったのかという問いに、山家さんは、「地元の人々の力強く生きる姿に敗北感を感じたからです」と語っている。
また、山家さんは、青年海外協力隊のプログラムでアフリカに行くボランティアたちの生活はそれほど厳しいものではないと話している。ボランティアたちには住居費や生活費を含め、大規模なサポートが行われているからだという。

「一方で、私の生活していた農村地域では、野菜や木炭を売って得た一日の収入がそのまま家計に影響します。

はっきりとした成果を出さなくても毎月の生活費が保証されている協力隊の自分と、一日一日の頑張りで家族を養っている現地の人々。

その構図に気づいたのがモザンビークに来て1年後でした。気づいた瞬間は『・・・生きる力が全然違うな』とショックを受けました。と同時に、『生を実感しながら力強く生きる人生を送りたいな』と思い、それなら協力隊が終わったら国のサポートなしで生活してみようじゃないか、という結論に至りました。」

「女性が女性であること」 なぜ日本人女性はベリーダンスをするのか? 恥ずかしいなんてことはまったくない - Sputnik 日本, 1920, 02.08.2021
「女性が女性であること」 なぜ日本人女性はベリーダンスをするのか? 恥ずかしいなんてことはまったくない
アフリカ全体の問題
山家さんはモザンビーク以外のアフリカ諸国での生活の経験はないが、それでも貧困、安全でないこと、食料不足といった問題は、すべてのアフリカ諸国が抱えているものだと指摘する。
「モザンビークも同様の問題を抱えており、ステレオタイプに当てはまる部分はたしかに存在します。突然後ろから首を絞められ、複数人に身ぐるみを剥がされるというような経験は、日本では滅多に無いことですよね。」
ヒッチハイクで日本 - Sputnik 日本, 1920, 19.05.2021
ヒッチハイクで日本縦断  600キロメートルをタダで移動したロシア人女性
「ただし、首都をみると先進国と呼ばれる国と変わらない水準の生活を送っている人々も存在し、目をみはる経済成長を感じることもあります。恥ずかしながら自分も、モザンビークに住む前はステレオタイプな見方をアフリカに持っていました。実際に住んでみて初めて『あ、こんな一面もあるんだな』と悪い面だけでなく良い面にも気づくことができた感じです。」
モザンビークには合わせて100人ほどしか日本人が暮らしていないことから、山家さんは外にいると、よく中国人に間違えられると話す。
「自分も見知らぬ人には中国人に間違えられることが多く、すれ違いざまに『チンチョンチャーン!』と中国語っぽい言葉をいたずら半分に投げかけられたりしますよ。」
山家さんは、モザンビークの公用語であるポルトガル語が流暢であることから、コミュニケーションという意味では問題は少ないのだそうだ。
山家さんは、モザンビークの将棋支部長です
山家さんは、モザンビークの将棋支部長です - Sputnik 日本, 1920, 16.11.2021
山家さんは、モザンビークの将棋支部長です
「恨まれて復讐されるケースをたくさん見てきたので、人当たりの良さには人一倍気を配っている自信があります。こっぴどく裏切ってきた従業員が数年経って『また一緒に働きたい』と連絡をくれたことも(丁重にお断りしましたが)。
日本にいるときより人間関係に気を配っているためか、現地の人との交友関係はおおむね良好です。」
「わたしにとっての死の概念は、日本人のそれとは違う」
モザンビークでは、国民の半分しか読み書きができない。そのため、経済が思うように発展しないのだと山家さんは言う。
「文字の読み書きができないことで、職業の幅が大きく制限されているように感じます。私は農家と接する機会が多いのですが、農家グループでも重要なポジションを引き受けられる人は、文字の読み書きができる人に偏ります。行政手続きや外部との話し合いで矢面に立つ必要があるため、仕方がないかな?とも思いますが、識字率を改善していけば職業機会や行動の幅が広がる人も増えていきそうな印象です。」
オリガさんとまなみさん - Sputnik 日本, 1920, 27.10.2021
サハリンで暮らすロシア人と日本人夫婦の生活オリガさんとまなみさんの場合
「医療環境や栄養不良、事故や犯罪の問題を考えると、平均寿命が延びていくには解決すべき課題がたくさんあります。特に病気は医療体制が十分とは言えないため、原因がわからないまま突然命を落とす、といったケースも多いようです。
少し前まで元気だった知人が突然病気や事故で亡くなるケースが多いので、現地にいると死を遠い未来のことではなく、身近にあるものと感じます。私の事業パートナーは60歳を超えるモザンビーク女性なのですが、ときおり死を意識した発言をします。平均寿命が短い国にいるからこそ、死に対する意識が日本人とは違うんだろうな、と側にいて感じることがありますね。」
同時に、山家さんは、モザンビークでは自らのポテンシャルが十分に発揮されていないと指摘する。また彼は、モザンビークの村では、収入源が少ないことを懸念しており、その状況を打破する方法を模索している。その努力の甲斐あって、彼は地元の植物、モリンガに目をつけた。これは一般的には地元の人々が家の柵や垣根を作るのに使用しているものである。しかし、この植物には多くの栄養分やビタミンを含むという利点がある。モリンガの葉はお茶の代わりとして飲まれ、種からは油が取れる。
とりわけ、モリンガはアーユルヴェーダの食事法によって広く知られるようになった。
そこで、山家さんは、この植物についてさらに情報を集め、モリンガから有益な製品を作るビジネスを始めようと決意した。地元の人々から成るグループとともにモリンガを採り、洗浄し、加工している。そして現在、山家さんは、モザンビークで採取したモリンガを日本に輸出している。
モリンガ加工
モリンガ加工 - Sputnik 日本, 1920, 16.11.2021
モリンガ加工
「『ひょっとして、モリンガを加工して販売する会社が存在すれば、モリンガの葉っぱや種に価値が生まれ、それをお金に変えて収入を増やせる地域住民が増えるのでは?』そんな仮説から、モリンガ事業をスタートさせました。
モリンガ
モリンガ - Sputnik 日本, 1920, 16.11.2021
モリンガ
また、モリンガオイルは『マッサージオイル』『ヘアケア』『スキンケア』『食用油』など、さまざまな用途があります。保湿効果の高いオレイン酸を豊富に含んでいることから、最近では美容化粧品の原料として注目されているオイルです。」
「人見知りの性格を直したい人は、ぜひモザンビークに来てください」
しかし、山家さんにとって、日本とモザンビークとの大きな違いは、危険や収入のレベルではなく、日常生活における人々の会話の量だと言う。

「モザンビークでは一歩外へ出たら、道ですれ違う人からお店の人まで、とにかく挨拶や会話を交わします。直接的なコミュニケーションなしでは物事が進展することがないため、日本のように自宅で生活や仕事が完結することはない。悪く言えば人間関係が面倒くさいともいえますが、こうした環境のおかげで人見知りだった自分の性格は強制的に改善されました。人見知りの性格を直したい人は、ぜひモザンビークに来てください。生活するため、仕事するために嫌でも直ることを保証します。」

「人見知りの性格を直したい人は、ぜひモザンビークに来てください。」
「人見知りの性格を直したい人は、ぜひモザンビークに来てください。」 - Sputnik 日本, 1920, 16.11.2021
「人見知りの性格を直したい人は、ぜひモザンビークに来てください。」
現在、山家さんが日本に帰国するのは、年に1度、数週間だけだという。しかし、将来的には、日本とモザンビークの生活の比率を半々にしたいと考えているそうだ。
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