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羽生選手 - Sputnik 日本, 1920, 19.10.2021
フィギュア特集

フィギュア、年齢制限引き上げ より大きな影響を受けるのはロシア人選手か日本人選手か

© Sputnik / Alexander Wilf / フォトバンクに移行カミラ・ワリエワ
カミラ・ワリエワ - Sputnik 日本, 1920, 09.12.2021
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国際スケート連盟(ISU)はフィギュアスケートのシニア大会参加に対する年齢制限を15歳から17歳の引き上げに関するノルウェーの提案を検討する意向を明らかにした。これに関して、「スプートニク」は専門家に取材し、この措置がバランスのとれた女子シングルの発展を促すものなのか、それとも逆に減速させるものなのか意見を伺った。
この年齢制限の引き上げに関する提案は、高難度の技を行う若手選手たちの出現によって、より年齢の高い選手たちの引退時期が早まっていることを背景にしたものである。というのも、現在の女子フィギュア界では、4回転や3回転半ジャンプを跳ばなければ、若い選手たちに太刀打ちできない状況になっているからである。
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現在、ジャンプを武器にした数多くの強豪選手を出しているのはロシアで、事実上、国際大会でもロシア人選手同士がメダルを争っている。そこで、エストニアのフィギュアスケートコーチであるアンナ・レヴァンティ氏は最近、「ロシアはスポーツ競技としてのフィギュアスケートを抹殺している」としたかなり「厳しい」見解を示した。
一方、ロシアのコーチ、インナ・ゴンチャレンコ氏は、外でもない若手選手たちの技術の向上が、他の選手たちを成長させる刺激となっているとの考えを明らかにしている。

「現在、高難度の要素を取り入れている女子選手はロシアだけでなく、日本でもどんどん多くなってきています。たとえば、最近では、13歳の島田麻央選手が4回転トーループを成功させています。彼女はスピードのある滑りと素晴らしいコンビネーションを持つ、非常に有望な選手です。つまり、ノルウェーのフィギュアスケート連盟が、ロシア人選手による独占状態に歯止めをかける口実を探している間に、日本は内容の強化に励み、それ相応の結果を出しているのです」。

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インナ・ゴンチャレンコ氏は、また高難度の技を成功させられるかどうかは、年齢が低いことによるのではなく、その選手がどれだけ野望を持っているかにかかっていると指摘する。このことを証明しているのが、年齢制限がなくても、2021年の世界選手権大会で銀メダルを獲得し、オリンピックの出場権をかけて若手選手たちと対等な戦いを繰り広げている25歳のエリザヴェータ・トゥタミシェワ選手である。
またエレーナ・ラジオノワ氏(元女子シングルの選手で、自身も思春期に伴う体調の変化とけがにより、若くして引退を表明)は、年齢制限が引き上げられた場合、高難度のジャンプを跳ぶ若手選手を多く輩出しているロシアが打撃を受けることになるだろうと述べている。しかし、今回のノルウェーの提案は、選手生命をより長く継続させるという意味ではメリットがあるとも指摘する。

「実際、エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手は、あらゆるステレオタイプを払拭し、選手としてのキャリアをより良い形で継続しています。ただトゥクタミシェワ選手は素晴らしいコーチであるアレクセイ・ミーシン氏に師事しているということもあり、数少ない例外ではないでしょうか。一方で、年齢制限が引き上げられれば、ジュニアのスケートがもっと面白いものになるでしょう。しかし、いずれにしても、女子選手には必ず思春期というものが訪れます。そして、残念ながら、多くの選手がシニアの大会に出場する前に引退を余儀なくされるのです。こうしたフィギュアスケートの難しさというものは、けしてなくなるものではありません。まもなく、日本人選手やアメリカ人選手も、4回転や3回転半ジャンプを跳ぶようになり、ロシア人選手の競争相手となるでしょう。ですから、年齢制限を引き上げても、あまり意味がないように思います」。

年齢制限の引き上げは、シニアの女子シングルのスケートを発展させるのではなく、一定期間「停滞させる」ものになる可能性がある。インナ・ゴンチャレンコ氏はさらに、ジュニアの期間を長引かせることにメリットはなく、選手たちに精神的な圧力をかけることになるものだと述べている。
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「選手というのは、17歳までに自分が将来進む道についてのイメージを持つために、スポーツにおける自身の限界を知る必要があります。その一助となるのが(その年齢より前の)シニア大会への出場です。もしそこで成功すれば、選手は迷うことなく、コーチとともに新たな目標を設定することができます。加えて、シニア大会の賞金の額はジュニアよりもはるかに高く、それも重要なことです。というのも、スポーツというものは、(シニアにとっても)ハードな鍛錬であり、特にフィギュアスケートには、レッスン代はもちろん、道具や衣装、移動費などに対する両親からの経済的援助が欠かせないからです」。

つまり、シニア大会に出場し、ある程度、経済的に自立するようになれば、昨日までジュニアだった選手も、将来に対する自信を手にするというわけである。ゴンチャレンコ氏は、もしジュニア時代が17歳まで伸びたとしたら、(それが展望ある選手だったとしても)選手の中に、この先どうなるか分からないという不安と焦燥感が生まれるだろうと指摘している。
では、女子シングルの技術が高度になりすぎることにより、女子フィギュアスケートの美しさや女性らしさ、芸術性というものが失われているという論拠に対してはどのように反論できるだろうか。
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エレーナ・ラジオノワ氏は、カミラ・ワリエワ選手の演技は、このステレオタイプをも払拭するものだとしながらも、その指摘は一理あるとして次のように述べている。

「ワリエワ選手は、高難度の技を取り入れながらも、非常に女性らしい演技ができるという珍しい例です。しかし、正直なところ、あれほどの才能に恵まれた選手は10億人に1人です。シニアの選手の中でさえ、氷上で、あれほどまでに自分の体を自在に操ることができる選手は見たことがありません。ワリエワ選手は高難度のジャンプだけでなく、素晴らしいスパイラルやビールマンスピンをこなしており、彼女には本当に感嘆せずにはいられません」。

そんなワリエワ選手の演技がシニアの大会で見られないということは、ファンにとっては想像もできないことである。幸いにも、もしISUが年齢制限を17歳に引き上げることになったとしても、ワリエワ選手(すでにシニア大会に出場している他の選手も含め)は新たな規定の対象とはならない。しかし、今後、これが実現すれば、ロシアの才能あるジュニア選手だけでなく、13歳の島田麻央選手のような新星もその影響を受けることになるのは間違いない。
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